人気コンテンツに共通する意図

取材時、井川氏にいただいた名刺。ステッカーの裏紙が名刺に。「ステッカーの裏紙もいわば無駄で使われていなかったものですよね。それを活用するの面白いなと思って」（井川氏）

　さらに、数々のコンテンツを生み出す軸には「共通する部分がある」と井川氏は語る。

「社名であるwackwack creativeにはヒップホップのスラングで、『クソ』『ダサいもの』を意味する『wack』を『ワクワクしたもの』にしたいという意味が込められています。一度役目を終えたもの、例えばここでいう閉店してしまった店やステッカーの裏紙に違うアプローチで少しだけ新たな色を加える。それによってまた新たな価値が創造できればと思っています」

　今後は各店舗経営をさらに強化していく他、ブランドとのコラボグッズの販売や新たな飲食店業態の開発に着手しているという。次なるコンテンツにも注目していきたい。

＜取材・文・撮影／カワゾエ＞

【井川裕介】
wackwack creative株式会社の代表取締役。美容師、商社マンを経て、バーベキュー事業で独立。2014年にREALBBQ株式会社設立。2019年にwackwack creative株式会社設立。「トーキョーギョーザクラブ」「不純喫茶ドープ」「不健康ランド」などを手掛ける