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コロナ下でも行列。SNS映えする喫茶店「不純喫茶ドープ」驚きのアイデア秘話

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アイディアは1人でお酒を飲みながら

不純喫茶

不純喫茶ドープ名物の「昭和プリン」(580円)

 不純喫茶や不健康ランドなどのエッジの効いたアイディアは、ある程度の形ができ上がるまでは周りに話さず、1人で煮詰めていくという。

「コロナ禍以前は1人でふらっと飲みに行って、アイディアが湧いたらメモを取るって感じでした。新しいものを生み出したいから遠くに足を延ばすこともないですね。酔っぱらっていた時のアイディアってすごく粗削りなんですけど、面白かったりする

 不純喫茶をやりたいと急に言っても、みんなが『どういうこと?』ってなるし、ちゃんとした大人が何人か集まって議論すると、粗さが丸くなってしまう。なので、だいたいの形ができるまでは社内でも内緒にしておきます」

何十年のニュアンスを再現するのは難しい

不純喫茶

不純喫茶ドープ中野店。青色がテーマに

 そんなドープだが、1号店の中野店が青色、2号店の上野御徒町店が緑色、3号店のラフォーレ原宿店が黄色をメインカラーとしている。内装やコンセプトにこだわりはあったのだろうか。

「先に業態ネタがあってそのイメージにあった場所を見つけて、掛け合わせて完成させていく感じです。だからドープの中野店や上野御徒町店、不健康ランドに関しては、前あった建物からほとんど内装を変えてないんですよ。ドープ各店舗の色も、前にあった喫茶店のカラーを活かしています。スケルトンの状態から内装業者を入れて経年変化したデザインを作ることもできなくはないですが、それよりは何十年かけて作られた独特のかっこよさだったりニュアンスだったりをできるだけ残していきたいんです」

 実際、ドープの中野店や上野店では、もとの喫茶店の35年前の内装をそのまま活かしたものになっている。

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