bizSPA!

【世にも不思議な副業体験】筋トレ好き男性がメイドカフェでアルバイト!? 採用された意外な理由

コラム

マッチョがメイドカフェで働いた話

多様な働き方が広がる一方で、賃金の上昇がなかなか進まない中、副業に興味がある人だけでなく、実際に始める人も増えている。では、実際に副業をやっている人は、どのような仕事をしているのだろうか? ちょっと変わった副業経験者の体験談を紹介しよう。

自宅にトレーニングルームを作りたい

コロナ禍になってから筋トレを始めたという方は多いが、今回取材した三浦さん(仮名・30歳)は学生時代から10年ほど趣味で筋トレをしているそうだ。鍛え上げられた体が自慢の三浦さんは、ある夢を叶えるために副業を始めたという。

三浦さんが働くのは都内の精密機器メーカー。残業は割と少なく、週に3日以上は仕事帰りにジムに通い、趣味の筋トレをしているそうだ。

「筋トレにハマってから、ずっと自宅にトレーニングルームを作りたいという夢があり、そのためにお金を貯めています。ただ本格的な機器を置くには広い部屋も必要なので、その分の費用まで考えると、叶えるまであと何年かかるのかと不安を感じることもありまして……」

夢のための資金作りに副業

トレーニングルーム設置の夢を叶えるために、できるだけ節約しながら貯金をしていた三浦さん。それを友人に話したところ、副業をすればいいのでは、と提案されたそうだ。

「筋トレと節約のことばかり考えていたので、恥ずかしながら収入を増やすという発想がなかったんです。友人から言われたときは目から鱗でした。そこからすぐに副業としてできる仕事を探し始めました」

職場は〇〇カフェ?

アルバイト情報誌などをチェックしていたときに、三浦さんの目に留まったのは、とあるカフェでのアルバイトだった。

「カフェといっても、いわゆるメイドカフェのようなところでした。そういうお店には疎く、あまりイメージが湧かなかったのですが、時給1,400円ということと、『ガタイに自信のある方大歓迎』と書かれていたのが気になって、とりあえず話を聞いてみようと応募しました」

迷惑客をブロックして!

面接で訪れたメイドカフェの店内は、かわいらしい装飾が施されており、三浦さんは一瞬、場違いではないかと不安になったそう。そんな三浦さんに対応してくれた女性の店長は、仕事内容や募集した経緯などを話してくれた。

仕事の内容は、簡単に言えばガードマン。このカフェでは過去に客とのトラブルがあったことから、店頭で客とキャストが個人情報を交換することを一切禁じているそう。しかし、それでもしつこく聞き出そうとする客がいるため、それをブロックしてほしいというのだ。店長を含めたスタッフすべてが女性であるため、ときには怖い思いをすることもあったという。

「注意すると、大声を出したり机を叩いたりと脅かすようなことをする奴もいると聞いてゾッとしました。強そうな男性がいると安心だから、ぜひ働いてほしいと言われて、これは助けたいなという気持ちになりましたね」

なぜか人気急上昇中

それからというもの、週末にはメイドたちに囲まれながら、客のルール違反に目を光らせているという三浦さん。無理せず働いているが、月に4〜5万円ほどの収入になっており、順調に夢のための資金が溜まっているそうだ。

「お金が貯まりやすくなったのもうれしいですが、僕が働き始めてからトラブルが少なくなっているようで、店長やスタッフの方が喜んでくれているのもうれしいです。まさかこんな形で筋トレが役立つとは思っていませんでしたが……」

最近では、なぜかキャストではなく三浦さんとの会話を楽しみたいという、ちょっと変わったファンも増えているそうだが、困惑しながらも楽しく働いているという。

[文/digiart(デジアート)]

音楽心理学に基づいた〈耳で飲むお薬®〉をはじめ、メンタルヘルスに効果的な音声素材を独自のmeditone®テクノロジーで開発している会社、digiart(デジアート)のライター兼エンジニアです。学生の頃の夢は「ものかき」で、今の夢は「おむこさん」です。アプリケーションのドキュメントから官能小説まで、いろいろ書いてます! あと、アプリも開発していますので「耳で飲むお薬」と検索して私を探してみてください。
https://www.meditone.jp

おすすめ記事