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稼ぐ金額は7,200円以下!アメリカZ世代の「副業率」は日本の何倍?

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近年、生活費や将来の不安に備えるため、副業を希望する人が増加しています。また、収入を補うだけでなく、新たなスキルを身につけたり、趣味を活かしたりする場としても注目される一方で、さまざまな課題やリスクも存在しているのが実情です。そこで、副業に関する調査結果をもとにその実態に迫り、副業を検討する人々にとって有益な情報を提供していきます。

今回は、bizSPA!フレッシュのメイン読者であるZ世代の副業事情(国内と国外)について比較紹介します。

日本のZ世代「副業している」は少数派

Z世代の皆さん、副業はしていますか? まだまだ実態としては、副業をしている人は少数派という調査結果がたくさんありますが、どんどん副業が認められる世の中になってきました。興味を持っている人は増えているはず。

特に若い世代は、身軽で発想が柔軟な傾向があるので、副業も始めやすいとは思いますが、実際はどうなのでしょう。

Z世代向けの企画・マーケティングを行う『僕と私と株式会社』の行った調査によると、Z世代4,688人に対する「副業をしているか?」との問いに12.8%が「副業(兼業)をしている」と答えています

「現在はしていないが、いつかしてみたい」と答えた人は42.1%も存在するので、合計で半数近くの若者が副業(兼業)に前向きだとわかります。

ただ、これだけ副業が話題にのぼる世の中でありながら、若者の12.8%しか副業をしていないとは意外ではないでしょうか。

アメリカのZ世代は約半数「している」

目を転じて、海外のZ世代の副業事情はどうなのでしょう。

ニューヨークに本社を置き、個人向けファイナンスに関する情報を提供するBankrateの独自調査(2,332人が対象)では、Z世代(英語でGen Z)に対して「本業以外の副収入が何かありますか?」と聞いています。

その結果、Z世代のなんと48%が「Yes」と答えています。海の向こう、アメリカの若者は半数近くが、すでに副業(兼業)による収入を確保しているのですね。日本の若者と比べて4倍弱の数字になっています。

稼いでいる金額は「$1-$50(144円~7,201円)」が37%と圧倒的な主流派です。その意味で、アメリカと言えども、それほど稼げるわけではない様子。世の中、そう甘くないという状況は、世界のどこに行っても同じです。

しかし、始めれば、スキルも経験も積み重なっていくはず。その先に、何かの道が待っているかもしれません。

アメリカ人は、インフレの影響で生活費が苦しく、副業を始める人が多い様子。日本も物価高に直面しています。アメリカのZ世代も、ここ2年以内に始めた人が8割近くに達しますから、迷っているZ世代の日本人も、いよいよ一歩を踏み出してみてもいいタイミングかもしれませんね。

[参考]
Survey: More than 1 in 3 Americans earn money through side hustles, 32% think they’ll always need them – Bankrate

副業をしているZ世代・ミレニアル世代は幸せなのか?マルチワークと幸福度の関係性を調査!1ヶ月の副業収入は「5万円未満」が48.6%との回答も – 僕と私と

[文・坂本正敬]

〈bizSPA!フレッシュ〉元編集長。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉創刊編集長。執筆者としては、国内外の媒体に日本語と英語で寄稿。翻訳家としては訳書もある。技能五輪国際大会における日本代表選手の通訳を直近では務める。プライベートでは、PTA広報誌の編集長も兼務しており、広報誌の全国大会では受賞経験もあり。

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