“バズる”カリスマ美容師たちが明かす 引きつけるSNS動画の作り方

美容室向け化粧品の総合メーカー日華化学株式会社 デミ コスメティクスは、2026年5月26日(火)に、TikTok動画を対象とした消費者巻き込み型のBefore→After動画コンテスト「GEKI→HEN AWARD(ゲキヘンアワード)2026」の表彰式を開催。第2回目の開催となる今回の応募総数は890作品。会場ではその中から選出された受賞者ほか、美容師SNSを牽引してきた審査員たちも登壇した。
美容師に限らず、商品のPRやサービスの集客など、SNSを利用したマーケティングはどの企業にとっても重要な戦略の一つだ。人の心を動かし、多くの人に拡散されるコンテンツにはどのような共通点があるのか。SNSマーケティングの第一線で活躍する彼らに「バズる動画」の要素について読み解く。
顧客に寄り添う姿勢が評価

「MASHU」仲野文彬さん
今大会にて、グランプリに選ばれたのは、「MASHU」の仲野文彬さんによる『就活前に個性的にGEKI→HEN!』だ。ライブ活動をする大学生が、就職活動前に“最後の個性派ヘア”へ挑戦するストーリーで、ピンクカラーを取り入れた大胆なスタイルチェンジを描きだした。
「アコースティックギターという特徴的なワードから入り(→興味を引く)もうすぐ就活〜(これでラストなんだ)お客様からの提案〜の流れが動画の構成上とても見やすいし見入ります。お客様の提案を全て聞いた上でわかりやすいようにしっかりと言語化し、お客様に対して理解いただいた上でイメージを共有するカウンセリング力と仕上がりの綺麗さが抜群に良かったです!美容師さん側の安心する話し方もとてもグッドでした!」TAKUMA【ギャルの神様】(ZYNX渋谷 代表取締役)
「可愛い全振りではなく個性的」という抽象的な要望に対して、具体的かつ視覚的に想像できるレベルまで言語化できていた点が非常に優れていました。「かわいいけど周りにいない」という難易度の高いニュアンスも的確に捉え、Z世代が求めるらしさを見事に体現していたと思います」今瀧健登(僕と私と株式会社 代表)
本作品に対し、審査員たちは上記のように評価理由をコメントを残した。
そのほか、準グランプリを受賞した「STAGE」の原田大輝さんの『就職前の最後のブリーチでGEKI→HEN』では、「暗い印象で最初カウンセリングを受けていたお客様が、Afterシーンでは自信に満ちたような表情、満足度の高さがうかがえた」比見 幸平(aid 美容室 代表取締役)。
審査員特別賞に選出された4作品のうち、「lote.名古屋」の山田眞之介さんの『黒髪からミルクティーヘアにGEKI→HEN!』においては、「~カウンセリングが丁寧で、リスク等の説明に角が立たず予算感まで確認しているところや、やりたいカラーを褒めるところはとても良かった」比見 幸平(aid 美容室 代表取締役)。
ほか審査員特別賞 受賞者/受賞作品
・伊藤 美羽(ZEST ange)/『卒業式のため最高に可愛くGEKI→HEN!』
・堀越 太輔(LalarOomo)/『イケオジにGEKI→HEN!』
・梨 勇翔(fifth TOKYO)/『大人っぽい長めルーズショートにGEKI→HEN!』
受賞作品に対しての審査員コメントから汲み取るに、ほぼ共通していたのは、お客様に寄り添う姿勢だ。単に技術力の高さだけでなく、悩みや理想を丁寧に汲み取り、変化への不安を解消しながら信頼関係を築くプロセス、映し出す動画の演出力が高く評価されていた。
SNSでバズる動画には「共感」「予想外の展開」が重要

LIPPS hair 渋谷 2nd floor エグゼクティブデザイナー/ディレクター 石井里奈さん
10代〜20代男性から圧倒的支持を集め、メンズヘアのトレンドを牽引するヘアサロン『LIPPS hair』のエグゼクティブデザイナー・石井里奈さんは、「冒頭で見たいと思わせることが重要。日本向けならカウンセリング動画、海外向けなら派手な色を使った変化や音楽に合わせた変化など、ターゲットによって“バズり方”は違う」という。最初の一言や設定でインパクトを作り、メイクやファッションなど他ジャンルの動画表現も積極的に参考にしているそうだ。

Amoute代表 / 株式会社2nd GENs 代表取締役 横井拓徹さん
「GEKI→HEN AWARD(ゲキヘンアワード)」2025年グランプリ受賞者でもあり、Instagramで“大変身動画”累計3億再生超を誇る美容師・横井拓徹さんは、「バズる要素としては、共感が最も重要。悩みや理想を持った人に対して『こう変われる』ということを動画で伝えることを意識し、自分ごととして感じられる内容がバズにつながります」と話す。

ZYNX渋谷 代表取締役 TAKUMAさん
SNS総フォロワー34万人超のZYNX渋谷 代表取締役・TAKUMAさんは、「続きが気になる展開が大切」とし、「動画内にアクシデントや予想外の展開を入れることで、『ここからどうなるの?』と視聴者を引き込む。単なる成功ストーリーではなく、途中にドラマ性を作ることを重視している」とこだわりのポイントを語った。
今回の受賞作品や審査員たちのコメントからは、「共感」「ストーリー性」「意外性」といった人の感情を動かす要素が目立っていた。SNSマーケティングと一言で言っても、業種や商材によって視聴者層は異なり、求められる表現も変わってくる。しかし、商品やサービスそのものに違いが見えにくい中、それに付随した体験や経緯、ドラマを伝えていくことは差別化にもつながる重要な要素だろう。
文:bizSPA!編集部
引用:https://www.tiktok.com/@gekihen_demi