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“酷暑”の原因を防ぐ。住友金属鉱山「SOLAMENT®」が挑む、異業種共創による社会課題の解決

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世界的な平均気温の上昇が続いている。日本においても、2025年には熱中症警戒アラートが過去最多の1,749回を記録し、酷暑への対策は社会共通の課題だ。暑さの要因の一つとされているのが「近赤外線」である。近赤外線は物体や人体に吸収されることで熱へと変換され、温度上昇を引き起こす電磁波で、地表に届く太陽光に含まれる割合は、同様の性質をもつ紫外線の約7倍に及ぶ。ゆえに、近年ではいかに近赤外線を防げるかが酷暑対策の新常識として広まりつつある。

こうした背景から注目されているのが、『住友金属鉱山株式会社(以下、住友金属鉱山)』が開発した、近赤外線を効率的に吸収する遮熱素材「SOLAMENT®(ソラメント)」だ。2026年7月9日(木)「酷暑時代に向けた近赤外線ラウンドテーブル」では、同素材の仕組みをはじめ、SOLAMENTを通じて住友金属鉱山が見据える社会課題へのソリューションについて、研究者や採用企業担当者たちが議論を交わした。

酷暑時代に注目される遮熱素材「SOLAMENT」とは

SOLAMENTの一部製品形態 (PR TIMES:住友金属鉱山株式会社)

2004年、住友金属鉱山にて開発されたSOLAMENT(当時名称:CWO)は、濃い青色の金属粉末で、酸化タングステンを中心とした金属化合物である。当初、自動車や建築分野を中心に活用されてきたが、近年の酷暑対策への需要の高まりを背景に、2023年にブランドを刷新。新たな分野での展開を推進してきた。

SOLAMENTが注目されている一つの要因が、多様な分野へ応用できる高い汎用性だ。同社にて、ブランドプロジェクトを牽引する、石橋 佳祐さんは同素材の特長についてこのように説明する。

住友金属鉱山株式会社 機能性材料事業本部 イノベーション戦略統括部 石橋 佳祐 さん

「住友金属鉱山が長年培ってきたナノ微粒子技術から生まれた素材です。素材自体は粉末ですが、液状の分散液や樹脂に練り込んだペレット状のマスターバッチなど、用途に応じたさまざまな製品形態で提供できます」

SOLAMENTの機能イメージ(PR TIMES:住友金属鉱山株式会社)

例えば、フィルム内にナノサイズで均一に分散させることで、可視光の透過性を維持しながら近赤外線を吸収する透明なフィルムとして活用可能だ。また、鉱物由来の無機素材のため、ほかの有機系素材の製品と比べて耐久性が高く、長期使用にも適しているのも特長の一つだという。

次いで石橋さんは、SOLAMENTのブランドパーパス『可能性に、光をあてろ』について、「素材の機能性だけを指してはいない」と、込められた想いについて語った。

実証実験では、無加工のガラス(左)と比べ、SOLAMENTが加工されたガラス(右)は近赤外線がほぼ透過せずに吸収されているのがわかる

「私たちが目指しているのは、SOLAMENTを通じた社会課題の解決です。世界中で酷暑や異常気象が多くの人々の暮らしに影響を与えるなか、本素材がもつ『熱を効果的に遮りながら、光はしっかり通す』という技術は、人々の快適な生活環境はもちろん、その国や地域の文化や産業を支え、生命を守ることにもつながる可能性を秘めています

SOLAMENTは遮熱材としてだけでなく、吸収した近赤外線のエネルギーを利用した発熱材としても応用ができる素材であり、活用の領域は夏場の酷暑対策に限られません。今後、さまざまな分野のパートナー企業や研究機関との共創を通じ、社会課題におけるソリューションの一端を担える存在を目指しています」

異業種との“共創”こそがイノベーションの源泉となる

実際、SOLAMENTの活用・導入事例は、業界や分野を問わず広がっている。

フランス発祥のアルパインブランド『MILLET(ミレー)』では、SOLAMENTを採用したアパレル・SOL SERIES(ソルシリーズ)を今春に展開開始。アウトドアアパレル分野においては、同ブランドが初の試みだ。展開を行う、ミレー・マウンテン・グループ・ジャパン株式会社 櫻井久男さんは、SOLAMENTを採用した背景について次のように語る。

ミレー・マウンテン・グループ・ジャパン株式会社 ブランドマネジメント部 シニアブランドマネージャー 櫻井久男 さん

「これまでは暑さ対策として『UPF50+』といった紫外線遮蔽機能を備えた製品が中心でしたが、年々の温暖化の進行に伴い、それだけでは十分ではないという課題がありました。そうした中で、暑さの一因である近赤外線を抑えられるSOLAMENTの技術は、新たな暑さ対策の可能性を示してくれました」

櫻井さんによれば、SOL SERIESは一部店舗ではすでに売り切れ状態が続くほどに反響があるという。また、SNSでは同製品を着ることで『強い日差しから守られ、快適に活動ができる』といった声も寄せられており、日常着としても人気を博しているそうだ。

アウトドア向け製品への採用に続き、SOLAMENTは建設現場における暑熱対策素材としても導入が進みつつある。「暑い時期の現場作業環境の改善策として、SOLAMENTに期待している」と語るのは、住友林業株式会社 廣岡学さんだ。

住友林業株式会社 住宅事業本部生産統括部 シニアリーダー 廣岡学 さん

「国としても熱中症対策を重要課題として捉えており、2025年には企業に対して適切な熱中症対策を講じることが義務化されました。当社でも、建設現場で働く方々の暑熱環境を少しでも改善し、安全で快適な作業環境づくりに貢献できる方策はないかと模索を続けていました。現在、作業着をはじめ、休憩時に使用するテントなどへのSOLAMENTの活用を検討しています」

住友金属鉱山株式会社 機能性材料事業本部 イノベーション戦略統括部長 東福淳司 さん

「今回あらためて感じたのは、異業種同士の共創こそが新たなイノベーションを生み出す源泉になるということです。導入する市場やカテゴリーが変化すれば、そこから新たな価値や可能性が広がる。これからもSOLAMENTの持つ可能性をさらに追求し、さまざまなパートナーの皆さまと力を合わせながら、新しい価値を生み出していく。その先にある社会への貢献を本気で目指していくことが、私たちの大きな使命だと考えています」

最後に、住友金属鉱山 東福淳司さんは、SOLAMENTを通じた各業種との共創、そして今後の展望について強い意思をもって話した。

温暖化による酷暑の常態化は、これまでの私たちの生活や常識を覆しかねない深刻な社会課題であるが、根本的な解決策はまだ見いだせていない。そうした環境の中、各企業は技術や素材、サービスなど、それぞれの強みを生かした暑熱対策を模索している。その技術的な中核を担うSOLAMENTは、住友金属鉱山の長年の知見によって生み出された。ここに、私たちの未来の暮らしを支える光明があるのではないだろうか。

取材・文・写真:古田島大介
編集:土田洋祐

引用:PR TIMES (SOLAMENTによる「絶滅危惧野菜を救え」プロジェクト開始/https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000109821.html)
画像素材:PIXTA


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