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タクシーの屋根から地方広告を変える?群馬で実証中 “測れるOOH”とは

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モビリティ広告プラットフォーム・WithDriveを展開する『株式会社Essen』は8月22日、群銀カードと連携し、群馬県の高崎・前橋エリアを中心に「ルーフトップサイネージ」を活用した実証実験を開始した。

ルーフトップサイネージとは、タクシーなどの車両の屋根にデジタルディスプレイを設置し、走行しながら広告を掲出する仕組みだ。今回の実証では、エリア内を通常営業するタクシー30台にサイネージを搭載。8月31日までの10日間、群銀カードが展開する若年層向けキャンペーンの広告を配信する。

「見られたかわからない」屋外広告をデータ化

かねてから、街中や駅、交通機関などで展開されてきた「OOH(Out of Home)広告」は、多くの人に接触できる広告手段である反面、オンライン広告のようにどれほど見られたのか、その後の行動にどれほどつながったのかを把握することが難しい側面がある。

今回Essenが実施する取り組みでは、車両の走行位置情報と周辺の人流データを突き合わせ、広告への接触を推定。従来のOOHにテクノロジーを組み合わせることで、これまで把握しにくかった「どれだけ広告が人々に届いたのか」という点を可視化しようというものだ。

また、その効果の追加検証として、1,000人規模の事前・事後アンケート調査に加え、広告接触者の動線分析を実施。広告による認知度や記憶定着率の変化、LP上の申し込みボタンクリックに至る行動変容などを分析するとしている。

走る広告が新たな地域インフラに?

Essenは以前から車両に広告を掲出し、その移動を収益につなげる『WithDrive』を展開してきた。

2024年には東京都の『Be Smart Tokyo』プロジェクトの一環として、京王電鉄、京王自動車、unerryと連携。京王自動車のタクシー10台に広告を掲出し、車両を「地域密着型車両メディア」として活用する実証を行っている。

この取り組みでは、タクシー事業者が走行距離などに応じて広告収入を得る仕組みを構築。日々稼働する車両そのものを広告媒体として活用し、運賃以外の新たな収益源につなげる狙いがあった。

地方都市では、自動車やタクシーが日常の移動を支える重要な交通インフラとなっている。そこに広告媒体としての役割が加われば、地域を走る車両を活用しながら、人々の日常生活の中に新たな広告接点を生み出せる。

広告主にとっては新たな顧客との接点となり、タクシー事業者にとっては新たな収益を得る機会となるわけだ。さらに、地域を日々走る車両に広告費が投じられ、その一部が運行を担う事業者へ還元されれば、広告を起点とした地域内の新たな経済循環にもつながり得る。

まずは8月31日まで行われる群馬県での実証で、広告の認知や行動変容にどのような結果が表れるのか。タクシーの屋根から始まった「測れるOOH」は、地方都市における新たな広告・収益モデルとなれるのか。その結果が注目される。


出典:PR TIMES/【地方からモビリティ広告に革命を】Essen、群銀カードと連携しオフライン広告を“データ化”する「ルーフトップサイネージ」の実証実験を群馬県で開始
参考:unerry/unerry、『Be Smart Tokyo』において京王電鉄、京王自動車、Essenと連携し、「地域密着型車両メディア」でスマートサービス実装を促進

文:土田洋祐

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