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クリティカルとは?「クリティカルシンキング」「クリティカルパス」の意味も解説【いまさら聞けないビジネス用語】

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クリティカルとは?「クリティカルシンキング」「クリティカルパス」の意味も解説【いまさら聞けないビジネス用語】

ビジネスシーンにおいて、適切な言葉遣いは重要なスキルのひとつ。基本的なビジネス用語を理解していることは、コミュニケーションの円滑化に直結します。本記事では、いまさら人に聞けないけれど、知っておきたいビジネス用語をわかりやすく解説。それぞれの用語が持つ背景や使用されるシチュエーションを押さえておくことで、職場での会話やメールに自信を持てるようになります。今回は「クリティカル」の意味や「クリティカルシンキング」「クリティカルパス」についても紹介します。

「クリティカル」とは「危機的な」「重大な」という意味で使われる言葉

クリティカル(critical)には、大きく分けて「批判的な」と「危機的な」という2つの意味があり、クリティカルという言葉が入ったビジネス用語も多数存在しています。ビジネスシーンにおいて「クリティカル」は、主に「危機的な」「重大な」という意味で使われることが多いです。

よく使われる表現として「クリティカルな問題」「クリティカルな課題」があります。これは、企業の存続や事業の成功に関わる深刻な問題や課題を抱えているという状況であり、たとえばプロジェクトの進行が遅れており、予定の日程で新サービスや新商品を発売することが難しい場合は「クリティカルな問題に直面している」などという使われ方をします。

また、それ以外にも、会議や商談などに対して「クリティカルな案件」などと使われることもあります。たとえば、「次回の商談が企業の存続を左右しかねないクリティカルな案件だ」という場合は、「重大な」という意味合いが強くなるでしょう。

「批判的な」という意味では、経営会議や人事評価といった今後の目標を立てる場面において、客観的な視点や厳しい評価・判断が必要とされる際の表現として使われます。たとえば、「今回の人事にはクリティカルな視点が必要だ」という場合は、「客観的な」という意味合いで使われています。

クリティカルに関連する用語

クリティカルという言葉が入ったビジネス用語は多数あります。ここでは、その中でもよく使われる言葉をいくつか紹介します。

クリティカルシンキング

クリティカルシンキングは、物事を批判的に思考することを指す言葉です。批判的とはいっても、たとえば議論の場で相手の揚げ足を取るような発言をするなどのネガティブな考え方ではありません。物事を論理的に分析し、感情や先入観に左右されずに適切な判断を下すための考え方のことです。

具体的には、情報を整理して合理的に判断する分析、偏見をなくして多角的に考える客観的な視点、課題を正しく理解し適切な解決策を導き出す問題解決力を活用した思考法です。クリティカルシンキングは、経営判断やリスク管理などにおいて適切な判断を下すために重要といえるでしょう。

クリティカルパス

クリティカルパスとは、プロジェクト管理において、最短で目標を達成するために不可欠な工程を指します。プロジェクトが大きくなるほど、タスクの数も増えていき、管理やほかのタスクとの関連性も複雑化していきます。

すると、重要なタスクに遅れが生じた場合にプロジェクト全体が遅延してしまう可能性がありますが、それを詳細まで把握することが難しくなってしまうでしょう。クリティカルパスとは、このような遅延が許されないケースにおいて、作業を時系列で結んだときに最も時間のかかる最長経路のことです。

クリティカルパスを把握することは、優先するタスクの決定や効率的なスケジュール管理、ボトルネックの回避に不可欠であるため、この概念は理解しておく必要があるでしょう。

クリティカルエラー

クリティカルエラーとは、システムやプロセスにおいて致命的なエラーを指す言葉です。IT業界でよく使われている用語で、ソフトウェアやコンピューターにとっての危機的なエラーのことです。このエラーが発生するとシステムが完全に停止したり、データの損失が起こったりする可能性があるため、迅速な対処が求められます。

クリティカルヒット

ちなみに、ビジネス用語ではありませんが、「クリティカルヒット(Critical Hit)」は、ゲームやエンターテイメント業界で使われる表現です。これは通常の攻撃よりも大きなダメージを与える「会心の一撃」のことを指します。ビジネスの場面で使われる場合は、「致命的なミス」「重大なダメージ」などネガティブな意味で使用されることがあります。

クリティカルの意味や関連する用語を適切に使い分けよう!

ビジネスにおけるクリティカルは、特に「深刻な」「重大な」といった意味で使われることが多く、クリティカルが含まれた用語も数多くあるので、それぞれの意味を理解し、文脈に応じて適切に使い分けることが大切です。

音楽心理学に基づいた〈耳で飲むお薬®〉をはじめ、メンタルヘルスに効果的な音声素材を独自のmeditone®テクノロジーで開発している会社、digiart(デジアート)のライター兼エンジニアです。学生の頃の夢は「ものかき」で、今の夢は「おむこさん」です。アプリケーションのドキュメントから官能小説まで、いろいろ書いてます! あと、アプリも開発していますので「耳で飲むお薬」と検索して私を探してみてください。
https://www.meditone.jp

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