“衝動買い”を誘うカテゴライズ

この夏はあまり着る機会がないであろう水着の通販。案の定というか、やけくそのような安値で売り叩かれている

　Qoo10では、とにかく商品を「男性向け」「女性向け」に分けて並べている印象がある。男性にはガジェットやスポーツアイテムを、女性にはファッションアイテムや韓国製品を買わせる……というサイト設計になっている。

　これはおそらく、ユーザーの衝動買いを誘うためだろう。ビッグデータを活用して“おすすめ”を提示するAmazonと比べると、マーケティング手法としては古典的である。

　そういう思想と派手なバナー画像が相まって、“下品なサイト”に見えてしまうのも仕方ないところだ。個人的にもあまり好きなデザインではないが、Amazonや楽天と比較して、どのeコマースを“心地良い”と感じるかは、やはり人による部分が大きいと思う。
　
　とはいえ、お宝激安商品を探すことに喜びを感じるのなら、Qoo10とにらめっこしている時間は楽しいはずだ。Amazonの国内発送商品と比べると配達にはやや時間がかかるが、それに見合う価値はあるだろう。

＜TEXT／ジャンヤー宇都＞