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Amazonにはない魅力!急成長するECサイト「Qoo10」実力を検証

お買い物

 北米では存在感が強いオークション・ショッピングサイトが「eBay」である。しかし日本におけるeBay本体は、世界企業と化したAmazonや、国内で強い「楽天市場」と比べて存在感を発揮できずにいた。

Qoo10

徐々に知名度が上がってきているQoo10

 そんなeBayが提供するeコマースのプラットフォームが「Qoo10」だ。こちらはeBay本体と異なり、日本でも五指に入る通販サイトとして成長を続けている。

 Qoo10では、提携する中小のセラー(小売事業者)が出品している商品を購入することができ、仕組みとしてはAmazonの「マーケットプレイス」に近い。外資系ではあるが、サイトの雰囲気は国内大手の「楽天市場」に似ている。あらゆるものを小ぎれいにまとめたがるAmazonとは対照的だ。今回はそんな「Qoo10」が、果たして本当に“使えるサイト”なのかどうかを探ってみたい。

“爆安品”狙いなら使えるQoo10

 ジャンルの一番左に「レディースファッション」を並べていることからもわかるように、Qoo10がサイトを挙げて“推し”ているのはファッションアイテムだ。しかし、取り扱いジャンルはそれに留まらない。

Qoo10_PH1

服飾・化粧品などを売りたい意図が垣間見える「Qoo10」のトップページ。「エンタメ・eチケット」ではK-POP関連を大々的に取り扱っている

「デジタル・Mobile」に並ぶ商品を一覧してみると、売れ筋の商品、たとえばAppleのiPadに関しては驚くほど安い。それ以外にも、中華スマホやノートパソコン、Bluetoothヘッドセットなどの激安商品が並んでおり、一昔前の電気街のような賑わいを見せる。

 アウトレット品や共同購入の形を取っていたりと、安い理由はさまざまだ。価格比較サイト「カカクコム」での最安値がQoo10であることも多い

 また、カカクコムに掲載されていないようなマイナー商品もたくさんあるが、こちらはあまり“品の良い”モノばかりではない。ここでは、無線通信を扱う機器に必要な「技適認証」が取れていないBluetoothヘッドセットなども売られている(Amazonにも存在するが)。

 やはり通販なので、購入前に使用感を確かめることはできない。ノートパソコンのキーボード打鍵感など、スペックに現れないポイントは特に気がかりだ。“当たり外れ”があることを覚悟しておくべきだろう

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