若い時に、やり続けるクセをつけたほうがいい

――20代の社会人に、先輩としてメッセージをください。

遠藤：いまやっていることを続けることだね。とりあえず続けるクセを付ける。これは自分自身の経験から言うんだけど、続けないことにはその先に何も見えてこない。自分のダメなところやいいところ、能力なんかもね。そうしたものを探すためにところころ辞めても、続けられる力というのが培われていないとダメだと思う。続けられる力は大切だよ。

――本当はこっちかもしれないという道があったとしてもですか？

遠藤：確信をもってこっちだと思うのならそれでいいと思う。だけどなんとなく今やっていることが嫌だから、じゃあこっちというのなら、今いる場所で耐える力を培ったほうがいいと思うね。

――最後に20代の読者に向けて『アウト＆アウト』公開のメッセージをお願いします。

遠藤：キャラクターがみんなおもしろいし、とにかく栞が可愛らしいし、矢能と栞の関係性も妙でおもしろい。そして最後には大逆転がある。一見古風に見えるんだけど、それが逆に新しい雰囲気になっている作品だと思う。20代の子たちって、きっとまた違うテイストの作品を選んでるんだと思うけど、試しにこういう作品も観てみろと。きっとおもしろいよ。

＜取材・文・撮影／望月ふみ＞