2）自分に合う職場が見つけやすくなる

　人間は時間が経つと、過去に経験してきたことは忘れていくものです。しかし、キャリアの棚卸しをすることによって、かつて充実感を持って取り組めていた仕事などを思い出すことができます。自分では大したことないと思って忘れていた出来事の中に、自分が大切にしている仕事観を発見することもあるでしょう。

　このようにして発見した価値観は、自分と仕事の相性を考える上でとても役に立ちます。例えば、転職サイトを使ってさまざまな職場を検討するときに「ここは自分が働きやすそうな職場だな」ということが、より正確に判断できるようになります。

　自分にとって条件の良い職場をピックアップしやすくなるので、転職の満足度もグッと上がるはずです。

3）履歴書等でアピールすべきことを整理

　転職する際、必要となる書類はだいたい2枚。それは履歴書と職務経歴書です。職務経歴書は、これまで勤務した企業でどんな業務に携わってきたかということを文章で書いていくものですが、これがなかなか面倒くさい。いきなり書き出そうとしても「特に書くようなことないんだけど……」と困ってしまうことが多いです。

　しかし、職務経歴書を書き出す前に、キャリアの棚卸しをしておけば、書くことがなくて困るということもなくなります。むしろ自分の経験の中で企業に対して大きなアピールになるものを把握できるので、自分の魅力を効果的に伝えられる書類を作り上げることができます。