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新しい年、転職活動を始める前に「キャリアの棚卸し」をするべき4つの理由

学び

ステップ3:書き出した項目を一覧にまとめる

アイデア

 そして最後に、書き出したものを一覧にまとめてみましょう。そうすると、頻出するキーワードや成果を出したときの環境、共通する仕事の姿勢などが見えてきます。それらが自己診断の道具になるだけでなく、自らをアピールする際の強力な材料となります

 まとめ方がわからない場合は、厚生労働省が用意している「自己棚卸しシート」を参考にしましょう。用意しているツールを参考に項目を埋めることで、自分の強みがより見えやすくなります。

ステップ4:第三者から客観的なアドバイスをもらう

 以上が基本的なキャリアの棚卸しのステップですが、なかには「自分にキャリアと言えるほどのものがあるとは思えず、書くことが思いつかない」「ちゃんと棚卸しをしたいが、作成に行き詰まってしまってどうすればいいか分からない」という人もいると思います。

 そのような状況に陥ったら、身近な第三者に客観的なアドバイスをもらいましょう。知人や先輩でも問題ありません。自分が目指すキャリアに近づけるよう、参考になる人に相談するのがおすすめです。

 ただ、もし相談する人がいない場合や転職のために本格的に取り組みたい場合は、プロに相談するのもひとつの方法です。キャリアコンサルタントと面談を行い、キャリアコーチングを受けることで、新たな視点での発見が得られる可能性もあります。

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 自分の過去というものは、分かっているつもりでもいざ説明しろと言われると困るものです。一度ここで「キャリアの棚卸し」を行い、自分の現在地を確認することは今後の自分の将来を考える上でも絶対に助けになることなので、ぜひ挑戦してみてください

 そして自分のセールスポイントが把握できたら、今すぐ転職するつもりがなくても、色々と求人を確認してみて自分の市場価値を確認するのも面白いかもしれません。「一年の計は元旦にあり」というように、何事も最初が肝心です。2023年が、みなさんにとってさらなる躍進の年になることを願っています。

<TEXT/川原 敬史(株式会社UZUZ 常務取締役)>

株式会社UZUZ 常務取締役。1989年、大阪生まれ。関西大学卒業後、新卒で入社した企業を2ヶ月で退職。フリーター期間を経て入社した大手人材会社では、広告営業で全国表彰の実績を持つ。その後UZUZに入社し、5年間で1500人以上の就業支援を行う。同社史上最速で役員に昇格。
Twitter:@t_counselor

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