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「どうせ友達いなんでしょ」子供時代にいじめてきた同級生たちとLINE交換した結果

コラム

成長していないいじめっこ

 本庄さんがグループに参加すると、あの頃のように本庄さんを見下したりバカにしたりするような発言でからかってくるメンバーたち。しかも話の流れで実際に集まることになってしまったのです。

「勝手に話が進められていて気づいたら約束したことになっていたんです。でもその時思いました。この人達はあの頃から全然成長していないなと。僕はこれまで僕なりにいろいろ努力をしてきて、今の楽しい生活を手に入れたんです。でもこの人達のせいでまだ自信が持てない部分があって悔しくて……だからそれを断ち切るいいチャンスだと思ったんです」

 そう決意した本庄さんは職場の同僚たちに連絡し、この出来事についても相談しました。すると多くの人が協力したいと申し出てくれ、都合の合う男性の同僚2人がわざわざ本庄さんのために駆けつけてくれることになったのです

LINE

 いじめっこグループとの約束当日。協力したいと言ってくれた同僚2人とともに本庄さんは待ち合わせ場所に向かいました。待ち合わせ場所にはすでにグループの全員がいましたが、本庄さんたちの姿に気づいた彼らはかなり動揺した様子。

いじめっこたちとの決別

 それもそのはず、帰省の時にはかなりゆったりとしたブルゾンを着ていたので僕の体格までは分からなかったのでしょう。それに加えて筋肉隆々の男があと2人加わって自分たちのほうに歩いてくるのですから。

実は僕、今ジムのトレーナーをやっているんです。体が弱かった自分から脱却したくて学生時代から筋トレを始めたんですけどハマっちゃって、そのまま仕事にしました。だから同僚の2人もムキムキですごく体が大きいんです。僕らを見て明らかに動揺している彼らを見たら、もうビクビクする必要はないんだと急に自信が湧いてきました」

LINE

 本庄さんはそこにいたメンバー全員の顔をしっかりと見ながら、あの頃の自分と同じだとは思わないでほしいと自信満々に伝え、ついにいじめっこたちと決別することができたのです。気まずそうにしていた彼らはか細い声で「はい」と言うだけでした。

その後LINEのグループからも抜けましたし、連絡が来ることはありません。あの日すごく心がスッキリして、今ようやく僕は本当に自分らしい生活を送れているんだと思います。もちろん同僚たちにはご飯をおごって、たくさんお礼も言いました。そんなことしなくてもいいって言われたんですけどね。これからは僕の味方をしてくれる人たちと、胸を張って楽しく過ごしていきたいと思います」

<TEXT/つる>

食べること、お酒、音楽、辛いものが大好き。30代になっても派手髪から抜け出せません。外に出るのはお酒が待っている時だけという姿勢を崩さず、今日も適当に生きています

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