「決算短信」の1ページ目が鍵

　まず見てもらいたいのは、決算短信の冒頭にある「連結経営成績」欄の「売上高」の数字と前年同期比の伸び率。これが25％以上になっている企業を探すのだ。

決算短信は企業サイトのIR（投資家広報）のページから確認できる。冒頭にある売上高と経常利益の伸び率をチェックしよう

　次に売上高に加えて、事業から得た儲けを示す「経常利益」も25％程度に伸びているかもチェックする。さらに、過去5年間の通期業績を確認し、「5年連続で“売り上げ”が伸びているか」「5年連続で“経常利益”が伸びているか」を確認したい。

　過去5年の業績を確認する際は、四半期ごとの決算をすべて確認する必要はなく、1年間の決算期間を統括した通期決算だけでOKだ。これが5期連続で増収増益を達成していて、最新の四半期業績が過去最高益を達成しているのが望ましい。その次は株価チャートをチェックしよう。

「期間はチャートツールでもっとも長い『月足』に設定し、過去5年という長期の方向感を見るのがポイントです。きれいな右肩上がりを描いていれば、今後も好決算が続く限り、株価も上がっていく可能性は高い」

3分で探せる10倍株の3条件とは

　はっしゃん式の銘柄選びでは、業績とチャートが5年間伸び続けていることが条件だが、それが4年や3年にとどまっている銘柄がNGというわけではない。「上昇している期間が長いほどその確度が高く、成長も加速していくトレンドにあります。5年はその目安」とアドバイスする。

　とはいえ、4000近くある上場銘柄すべての決算書やチャートを確認するのは不可能だ。はっしゃん氏が候補を見つける方法は3つあるという。