個人情報の消去を忘れずに

　iPhoneを捨てる際も、下取りに出す際などと同様に、個人情報の流出を防ぐため、初期化、SIMカードの抜き出しを行う必要があります。特に回収ボックスの利用や不燃ゴミとして捨てる際には、Appleやキャリアショップからの注意喚起が行われないため忘れずに行うようにしましょう。

　初期化の際に行うことは2つ。iCloudからのサインアウトと端末のリセットです。どちらも設定画面から行います。順番に見ていきましょう。

【iCloudからのサインアウト手順】

①「設定」を開き最上部のユーザー名をタップ

iCloudからのサインアウトしよう

② 最下部に赤字で表示されている「サインアウト」をタップ

③ Apple IDのパスワードを入力

【端末のリセット手順】

①「設定」に戻り「一般」をタップ

② 最下部の「リセット」をタップ

③「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップ

④ パスコードを入力する

　以上の手順でiPhoneを工場出荷状態に戻すことができます。

SIMカードの取り出し方

　機種変更の際、キャリアを変えない場合はSIMカードを入れ替える必要があります。SIMカードとは各キャリアの回線を用いて通信を行うためのIDカードのようなもの。処分する際にも、忘れずに取り出しておくようにしましょう。

　iPhoneの場合は右側面にSIMカードが収納されています。今回はiPhone7を用いました。機種によって若干位置が異なりますが、基本的な手順は変わりません。

【SIMカード取り出し手順】

① 電源を切り、iPhone右側面の穴に「SIM 取り出しツール」を差し込む

「SIM 取り出しツール」とは本体の箱の中に入っている金属製のピンのこと。しかし、捨ててしまったり、探すのが面倒な方は、ペーパクリップなどで代用できます。実際、今回もペーパークリップを用いました。

② 飛び出したSIMトレーをゆっくり引き出す

③ SIMトレーの上に乗ったSIMカードを取り出す

　この際、注意しておきたいのはSIMカードをなくさないこと。SIMカードは息で飛ぶほど軽く、SIMカードの上にも固定されず乗っているだけ。踏んで壊してしまったりしないよう注意しましょう。

　今回iPhoneの捨て方を見ていきました。キャリアショップやAppleリサイクルプログラム、自治体の回収ボックスなど処分方法はさまざまにあります。自分に手軽な方法を選びましょう。ただし、個人情報の取り扱いには要注意！

＜TEXT／日和下駄＞