野球チームのホームページを見てみると

　メールを送信した数週間後、部長のチームのHPをチェックすると……。

「監督の欄に記されていた部長の名が、他の人の名前に変わっていたんです。その後、同期に確認したところ、部長は会社でうなだれているばかりで、以前と比べてまるで覇気がなくなったとのことでした。仕事にも影響があったようで、翌年にはなんと降格されていました」

　ようやく溜飲が下がった片岡さんでしたが、今もセクハラされていた当時を思い出しながら続けていることがあるそうです。

「部長の名前を検索するのは日課ですね。性懲りもなく別の少年野球のチームのコーチになっていたのを見つけたので、例のメールを即送りつけて、またも解任に追い込みました」

　日課となった作業は、これからもしばらく続けていくそうです。

＜取材・文／和泉太郎　イラスト／田山佳澄＞