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女性に「風呂入ってるのか」セクハラ上司に告発メールで“倍返し”

学び

忘れられない飲み会での仕打ち

「部に貢献した人間の表彰を行うコーナーがあったんですが、そこで私の名前が呼ばれたんです。ボロクソ言いつつ、仕事は評価されてたんだと思って、嬉しくなったんですが、もらったのは『もう少し化粧を頑張りま賞』というひどい賞で、他の女子社員に買ってこさせたコスメも渡されました」

 仕事のことでダメ出しされるならまだしも、存在自体を否定するような暴言の数々に片岡さんは段々と精神をすり減らしていきます。

出社時に動悸やめまいがするようになって、会社に行けなくなりました。ベッドから起きるのがつらくなって、何とか起き上がって準備を進めようとしても、どうしても鏡の前に立てなくなってしまったんです」

 そして片岡さんは休職することに。家族の勧めもあって、人事部にセクハラを訴えることにしますが……。

一矢報いたい気持ちで見つけた弱点

倍返し

「人事は部長をかばうばかりでした。古い体質の会社だったので、『本人はあんなことはセクハラに当たらないと話している』と、ただただ部長の主張を書き連ねただけの何の意味のないメールを送りつけてきたこともありました」

 結局その後もしつこい人格攻撃が止むことはなく、片岡さんはついに退職を選択することにします。

「就活で第一志望にしていた会社でした。内定が取れた時は本当に嬉しくて、両親もすごく喜んでくれました。なのに、こんな形で退職することになって、悔しくて悔しくてたまりませんでした

 普段は穏やかな性格の片岡さんでしたが、退職してからの数か月は、どうにか復讐することができないか、そればかり考えていたと言います。

「向こうは会社という大きな組織に守られているので、仕事に関することで一矢報いることは難しそうでした。そこで部長のプライベートに目を向けてみたんです

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