年末年始すらゆっくりできない

「自分が店に立つ時間が多くなり、時には友人に週末だけ『時給2000円払うから』と代わりに出てもらったことも。フランチャイズの本部に相談してものらりくらりかわされるだけで、両親ともどもフル稼働で働いています」

　事業としては成功しながらも、頭を悩まされる日々が続き、こんな生活は「あと10年も続けられないかもしれない」と話します。

「忙しい会社で働いていましたが、有給もあるし長期の休みもありました。一転して今は、年末年始すらゆっくりできない状況です。アルバイトを多く雇えば自分は休めると思っていたのですが、それが甘い考えだと気づきました……」

　今日も厄介な客と格闘しながら奮闘している富塚さん。オーナーとして一息付けるのはまだまだ先のことになりそうです。

― 特集・コンビニにまつわるエピソード ―

＜TEXT／高橋マナブ　イラスト／カツオ（@TAMATAMA_GOLDEN）＞