嫌味はまさかの…好意の裏返し

　それ以降、飲み会のあるたびに「こういう男は嫌」「こういう行動をする人は無理」など、坂口さんの行動を批判するような内容がLINEで送られてくるようになり、さすがに坂口さんもイライラし始めてしまいました。

「どう考えても僕のことを言っているんです。だってその飲みでしていた行動ですよ、そんなすぐに忘れるわけないじゃないですか。だからイラッとしてつい、言いたいことがあるなら直接言ってと、LINEしてしまいました」

　坂口さんが怒りのLINEを送り返事を待つと、Eさんからは想像もしていなかった言葉が返ってきます。それは、まさかの告白だったのです。Eさんはずっと坂口さんが気になっていて、アプローチしていたにもかかわらず、なかなか告白してくれないことに腹を立てていたのでした。

今度は嫌がらせのようなLINE

　自分が好かれているとは思わなかった坂口さんでしたが、Eさんを好きになることはできなかったため、それをきちんと伝えて、告白を断りました。すると、その後からEさんのLINEが変化したのです。

「僕のことを直接批判するLINEばかり送ってくるようになったんです。服がダサいとか気遣いできないとか……呆れちゃって色々と面倒になってしまったんで、もう連絡を取らないと伝えてブロックしました」

　告白を断られたのが悔しかったのか、言葉で攻撃をしてくるようになったEさんを、坂口さんは許すことができなくなってしまいました。ブロックをしてからはもちろん連絡を取れないので、その後Eさんがどうなったのかは知らないそう。

「結局、何がアプローチだったのかもわからなかったんですよね。グチしか言わない女性を好きになれというのが難しい話ですし…。もう会うことはないですが、いつかどこかであったらもう少し大人になっていてほしいなと思います」

＜TEXT／つる＞