昔は憧れる存在だったのに…

　努力を続けたことで、周りを見返し、さらにはネガティブな噂を流す張本人が自滅することになり、須田さん的には万々歳な展開かと思いきや、そうでもないようでした。

「結末だけ見れば、そういうことになるかもしれません。でも、気分は全然晴れませんでした。昔はファッションセンスとか、立ち振る舞いなど、小坂に憧れていた部分があったんです。一緒に色々と馬鹿なこともやって、親友だと思っていました。なのに、こんなことになっちゃんだろうって……。なんとも哀しくなりました」

“事件”以降、小坂さんの消息は絶え、今はどこで何をやっているのかも分からないそうです。もしもの話ではありますが、お互いに切磋琢磨しあう間柄だったら良きライバル関係を築いていたかもしれません。

＜取材・文／和泉太郎　イラスト／田山佳澄＞