コロナ禍で需要あり？ガテン系日雇い派遣

「腰痛などの持病を抱える人は、最初に派遣先に伝えておけば、体に負担の少ない現場に回してくれるはずです」（S原さん）

　各業界で、コロナ禍により仕事が激減するなか、土日や仕事後にガテン系の日雇い派遣で稼ぐのが製造業のS原さん（52歳）だ。

「派遣の仕事自体は、確かに一時的に減少しましたが、この機に乗じて改装する店舗や経営不振で閉店する店舗もあり、商業施設内の改装や荷物の搬送などの仕事は出てきています」

　彼の登録している会社は時給1100円。交通費は自腹だが、8時間前後働くことが多いので、日給は8800円ほど。日払いの会社なら、翌日には現金が手に入るという。

「裏技は、派遣先の会社から直接契約してもらうというもの。仕事のオファーも安定するし、時給も上がります。僕自身も派遣先の社長から気に入られて直接契約に切り替えたら、時給が200円アップし、1300円に。さらに交通費も支給されるようになりました」

　派遣会社に登録できれば、ほぼ誰でも仕事にありつける。体力に自信があって、即金が欲しい人は試す価値ありだ。

＜取材・文／週刊SPA！編集部＞