世の中には楽しいものが無限にあります

勝倉千尋『恋愛資本主義社会のためのモテ強戦略論』（実業之日本社）

　ですので、女性の立場に立ってみると、「お金は稼げるけど、一緒にいて人生を楽しませてくれない男」を生涯の伴侶に選ぶ理由がありません。

　楽しくおしゃべりができて、趣味も一緒に楽しめて、お互いのことを理解して支えあえる……といった要素のほうが「一生を共に生きる」にはよほど重要です。

　そのため、「一緒に楽しい時間を過ごせる」男性と判断されない限り、まるで相手にされなくなってしまったのです。

　また、世の中に楽しいものが溢れすぎたことも、「真面目ないい人」が評価されない原因となりました。今は楽しいものが無限にあります。スマホ1つで動画も漫画も見られるし、SNSで友達とすぐ繋がれるし、街に出れば「おひとりさま」でも楽しめる娯楽はたくさんあります。

真面目+おもしろい=爆モテ!?

　はっきり言って、「真面目ないい人」なだけでは、面白さでこういった娯楽に勝てないのです。「つまんない男とデートするくらいなら、家でYouTubeを見てた方がマシ」と考える女性はごまんといます。

　現代はコンテンツが個人の時間を奪い合う時代で、それらに負けないレベルの「楽しい時間」が作れないと、女性はあなたとのデートより、家でAmazonプライムビデオを見ることを選ぶでしょう。

「真面目ないい人」はモテないですが、「真面目で楽しくていい人」は爆モテします。

　今まで「真面目ないい人」一辺倒でモテなかった人も、そこにひとつまみの「楽しさ」をトッピングすればモテ強への道が開けるのです。

＜TEXT／勝倉千尋＞