女性は「あなたの嗜好」を聞いていない

　西野カナの「Darling」の歌詞でも「どっちがいい？」と聞いてくることを思い出してほしい。女にとって「ねぇ、これとこれ、どっちがいい？」は挨拶みたいなもの。多くの女性はたいがい彼氏に問い正すものなのであ～る。

　だけど、普通の男はそこで「う～ん、別にどっちもいいんじゃないの？」なんて当たり障りのないセリフで逃げようとする。いやいや、そんなんじゃ全然ダメダメ。だってその回答じゃ女からしたら“全く関心のないことがダダ漏れ”ですからぁ～～。

……かといって、「俺はそのピンクのが好きだな」などと“男の率直な意見”で答えても彼女は納得なんかしない。それって単純に「ミニスカートとロングスカートどっちがいい？」と問われて「ミニ！」と答えるようなもの。下着の「ボクサーショーツとTバック」が並んでてソッコーで「Tバック!!!」と差してしまうようなものだから。

　ま、彼女から「どっちがいい？」と聞かれれば俺の好みや俺が興味のある方を選ぶのは当然よね。その気持ちはよ～くわかる。しかし、女のいう「どっちがいい？」は別に彼氏の嗜好を聞いているわけではない!! 「私にふさわしい服」の話なんだよ！

湯あたりならぬ“服あたり”している状態

　だからこそ女は「どっちがいい？」と聞きながらも男が「こっち！」と指した方を決して選ばない。男が何より面白くないのはこの「聞いてきたくせに女は平気で俺の選んだ方を却下する」ことのはず!!

　でも彼女がそれを採用したがらないのはあなたの趣味を求めてないから……。そう、どうせ彼女に取り上げてもらえない意見なのだから正直に答える必要なんてないんだよ。

　ここは逆に彼女に聞いてみること。さんざん服を見て回る女というのは“湯あたり”してるようなもん（笑）。ほら、温泉いくとここぞとばかりに張り切って長く浸かったり、何度も入浴したりして、のぼせてしまってしまったりするでしょ。

　湯あたりならぬ“服あたり”している女性というのは、のぼせあがっている可能性大。テンションの上がった状態で服を見ていると自分の手持ちの服のことなんか忘れちゃってたりする。