人気のポイントは「低価格・多機能」

RさんオススメのBruno『ポータブルミニファン』（2480円/画像）は、手持ち部分を取り外すことでUSB充電器として使用できる

　ここまでハンディファンが普及した理由はどのようなものだろうか。都内の大手雑貨店の店長Rさんはこの流行に関して「多機能化」「低価格化」を挙げる。

「ここ最近のモデルは、ファンの音が静かなものや、デスクワークでも使えるスタンド付きのものも多く見られます。また、リチウムバッテリーの容量が増えたことで、USB充電器として使用できる商品も登場しており、ハンディファン自体の便利さが高まっている印象です。

　また、低価格化が進んで入手しやすくなったことが大きいのではないでしょうか。最近では多機能なハンディファンも2000円前後で入手できますし、100均などにも並んでいるので、お金に制約のある学生さんでも気軽に試せるようになった気がしますね」

　筆者も実際に入手して使用してみたが、想像以上に涼しく使いやすい。また、いざ手に持って歩いてみると周りに使用している人が多く、気恥ずかしさも感じなかった。

　かつては「暑がりに思われて抵抗感がある」など否定的な声も聞かれていたが、ハンディファンが夏の必需品として浸透する日もそう遠くないのかもしれない。

＜TEXT／bizSPA!取材班＞