見ず知らずの土地で日常では味わえない刺激を感じられる海外旅行。環境だけでなく、人や言語、食べ物など、全てが目新しいものです。そんな醍醐味を味わえる一方で、旅にはハプニングがつきもの。

画像はイメージです（以下同じ）

　初めての海外旅行で、危うく事件に巻き込まれるところだったという村田秀樹さん（仮名・31歳）。旅先で人を簡単に信じると、とんでもない事態になるかもしれません。

1年前から準備を進めていた

　コロナが流行する前の2019年夏、村田さんは家族と初めての海外旅行に行くことに。1年前から入念に計画していたといいます。

「家族のなかで英語を話せる人は誰1人いなかったため、ベタかもしれませんが、日本語でも通用するといわれているハワイへ行くことに決めました。初めて知らない町へ行くことにワクワクと緊張感が入り混じっていましたね。

　どのように飛行機に乗るのか、レストランやホテルでチップは渡すのかなど、基本的な情報すら知らなかったので、飛び立つまでの1年間、観光ブックなどを読んで念入りに準備していました」

まさかの日本語が通じない事態…

　事前の準備は万端かと思いきや好事魔多し。ハプニングは旅の醍醐味ではありますが、早々に想定していなかった事態に遭遇してしまったんだとか。

「ハワイは日本語を話せる現地の人が多いことで有名なはずなのに、いざ現地に着くと空港での入国手続きから苦労しました。観光地ではカタコトの日本語を話してもらえるものの、ほとんどのコミュニケーションは英語で行われ、圧倒されたことを覚えています……。とはいえ、初めての海外で家族みんなはテンションが上がり、言語の壁よりもワクワクで胸がいっぱいでした」

　到着して数日後、ようやく現地に慣れつつあったタイミングで街を歩いていると、ある男性に声をかけられます。