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職場に「嫌いな人がいる」。息子の無邪気な一言で、母親が退職することに

コラム

 職場での人間関係に悩む人は多いはずですが、溜まったストレスを好き放題に発散すると、いつしか本人の耳に入ることも……。意地の悪い上司の元で働いていた角田涼子さん(仮名・33歳)は、当時の苦い経験を語ります。

ビジネス 人間関係

画像はイメージです(以下同じ)

家事と仕事の両立に追われる日々

 角田さんは、子どもがいながらも正社員として働くワーキングママです。

「当時、テニススクールの受付で正社員として働いていました。子どもは小学校に入学したばかりで、慣れない生活リズムのなかでなんとか生活を送っていました。仕事を定時で終わらせ、帰りに学童保育に預けている子どもを迎え、家事をする……。とにかく忙しかったですね」

 家事と仕事の両立に追われるとともに、職場での人間関係が大きなストレスだったといいます。

「職場には、新人や若手社員を毛嫌いする年上の女性社員がいました。その人は自分よりも若い社員に対して、目の前でその人の悪口を言ったり、粗探しをしたり、何かしら問題を起こそうとする人だったんです。私は入社して3年目と歴が浅く、まだ若かったので、その上司の怒りの矛先は私に向かってきました

徐々に溜まっていく職場のストレス

悩む

 角田さんは、毎日その上司と関わらなければなりませんでした。

「私は受付だったのですが、その上司と2人体制で担当していたため、常に監視されていました。毎日のように舌打ちされたり、怒られたり……今となってはモラハラだと思えるんですけど、当時はなんとか耐え忍ぶくらいしか手立てがありませんでした

 上司からの理不尽な態度にストレスは頂点に達したといいます。

「仕事のことは家庭に持ち込みたくなかったのですが、ストレスが限界に達したのか、あるときを境に家族に愚痴をこぼすようになりました。私は毎日のように『仕事辞めたい』と言い、それを夫は優しく聞き、息子はただ眺めていました」

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