探偵業の素朴な疑問Q&A！浮気調査の本当にあった修羅場エピソードも
修羅場・危機一髪！探偵エピソード2選
ーーこれまで調査したなかで、印象的だったエピソードを教えてください。
1.浮気調査で本当にあった夫婦の修羅場
「ある女性の方から、夫の不貞の証拠をつかんでほしいというご依頼を受けたときのことです。調査に入ると、夫は浮気相手と思われる女性と接触してホテルに入りました。この事実をご依頼者に報告したところ、ご依頼者は浮気相手の女性の所在などは必要ないので、自身がホテルまで行って夫を問い詰めたいとおっしゃいました。
そこで我々はご依頼者が到着する前に、夫と女性がホテルから出て行ってしまわないように張り込みを続行してご依頼者の到着を待ちました。ご依頼者が到着されてからも張り込みを続行していると、ことを終えて出てきた夫と浮気相手へご依頼者が突撃！ 旦那の胸倉を掴んでその場で大喧嘩を始めたのです。その様子を見て、我々は現場を打ち切りにせざるを得なくなりました」
2.息子の家出調査 一歩遅ければ…
「ある親御さんから、息子さんが家出をしてしまったため探してほしいというご依頼を受けました。情報を元に、ある地域の聞き込み調査を実施していくと数日後、対象者の息子さんを発見。すぐにご依頼者に連絡をして、現地に来てもらうことにしました。ご依頼者が到着して引き継ぐまでは息子さんを見失うわけにはいかないため、いつも以上に気合が入りました。すると息子さんはどんどん山の中へ入って行ったため、万が一のことがあるかもしれないと判断し、本部と打ち合わせをして警察に連絡。すぐさま警察官が来て、息子さんは保護されました。
後日談になりますが、息子さんが所持していたリュックにはロープなどが入っていたそうです。もし発見が遅れていたら手遅れだったかもしれないと考えると、本当に見つけることができて良かったと思った案件でした」
探偵になるには何が必要？
ーー探偵になるには、資格や訓練は必要なのでしょうか？
「探偵の調査事務所に就職して探偵になるのなら、特別な資格はいりません。業務で車を運転する場合は運転免許証が必要です。他に持っているとより活躍できるのはバイクの免許証やドローンの操縦資格ですね。ドローンは、人探しの際に使用する場面が出てきます。
原一探偵事務所に就職すれば、教育担当者からさまざまなことを教えられます。探偵用語から始まり、無線の入れ方、張り込み場所の選定方法の教育、追尾の仕方の訓練を実施します。訓練で学び、実際の現場に同行して流れを見ていくことを繰り返しながらどんどん経験を積んでいき、一人前の調査員に成長します。
自ら探偵事務所を開業するのなら、警察署に『探偵業届出証明書』を申請する必要があります。この証明書があって初めて探偵事務所として活動できるようになります」
探偵への素朴な疑問が解消された。まだまだ聞き足りないところもあるが、探偵のリアルな部分が少しでも垣間見られたのなら幸いだ。
＜取材・文／一ノ瀬聡子＞
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【取材協力】
原一探偵事務所 調査本部統括部長 解良洋道氏
原一探偵事務所は1974年の創業以来、高度な技術に裏付けされた実績を持つ。依頼者の「ココロによりそう」ことを経営理念とし、家出・行方調査から、浮気調査、結婚調査、企業調査、子ども・高齢者見守り調査まで、「生活全域サポート」を目指し、日々修練を重ねている。
原一探偵事務所Webサイト
http://www.haraichi.co.jp
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