アイスクリームにお酒をかけて楽しむスタイルは多種多様。バニラアイスにカルーア、ブランデー、ダークラムなんかも良いだろう。ハイセンスな大人が思いついた画期的な食後の嗜好品だ。

今回使用したアイス3種とウイスキー

　ただ、アイスにかけるためだけにわざわざお酒を用意するのも面倒な話である。できれば自宅にあるもの、コンビニでも簡単に手に入るものが望ましいはずだ。

　そう考えた時に一番最初に思いつくのは「ウイスキー」ではないだろうか。そこで今回は、ソムリエ・バーテンダーである筆者が、ウイスキーをかけたら至高のマリアージュになりえるアイスクリームを3つ紹介していく。

事前に冷凍庫に入れておくのがポイント

　セレクトしたウイスキーは王道の「サントリー ウイスキー 角瓶」。こちらはアイスクリーム用に買ってもいいが、ハイボールにしても最高なので間違いないだろう。

　そして、肝心のウイスキーに合わせるペアリングアイスだが、「ハーゲンダッツは敷居が高いし、シャーベットではなく濃厚な味わいのアイスが良さそうだ」と迷いに迷ったが、今回セレクトしたアイスはこちらだ。

・明治 エッセル スーパーカップ カスタードクッキー
・ロッテ 雪見だいふく
・ロッテ 濃厚生チョコ ラムレーズン

　自宅に戻って一晩冷凍庫に寝かす。その日にやっても良かったのだが、ウイスキーは事前に冷凍庫に入れておくのがポイント。どうしてもキンキンに冷えたウイスキーをアイスクリームにかけたかったからだ。それでは早速試していこう。

（1）スーパーカップ：永遠にループできそう

明治 エッセル スーパーカップ カスタードクッキー

・スーパーカップカスタードクッキー
セレクト理由：普通のバニラではつまらない。ウイスキーとカスタードの甘み、クッキーとの相性を試してみたかったから

　まずは普通に実食。クッキーのしっとりした食感がいい。カスタードの甘みがしっかりあって、冷たいプリンを食べているような気分になる。

出来上がったクレーターのような土手

　さて、次は中央部をスプーンで掘っていく。ここにウイスキーの泉をつくるべく土手をつくりあげるのだ。

ここに惜しみなくウイスキーを注いでゆく

　ここに惜しみなくウイスキーを注いでゆき、カスタードの土手を崩しながらウイスキーと楽しむ。ウイスキーの量を調節しながら食べられるので食べやすさは◎。

　カスタードクリームにとけたウイスキーをスプーンですくって飲むとアルコール度数は高いがクリーミーな液体が胃に広がる。永遠にループできてしまいそうだ。

　アレンジとして、ローストしたアーモンドをかじりながらいただくと、アーモンド特有のナッツ香とカスタードの甘み、そして角の芳醇なアロマとのマッチングがバッチリ。これは素晴らしいペアリングだ。