勉強が進まず結局2級は諦めることに

　とはいえ、合格率は3級で65％、2級で40％と、そこまで高くはありません。康子さんは、念には念を入れ、協会が開催している事前講座にも申し込みました。

「教材、過去問、事前口座を申し込んでも、通信講座を申し込むよりはトータルで安かったんです。この事前講座を受講していると、3級の合格率が80％となっていたので、これだけやれば大丈夫だろうと思って申し込みました」

　しかし、実際に教材を読んでみるとわからないことが多かったと言います。

「学生時代に、家庭科の授業をきちんとやればよかったって気づきましたね。いろいろな役割の栄養素の名前もたくさん出てくるのですが、どれも似通っていて。独学だとどこが大事なポイントなのかわからなくて。結局、2級は諦め、3級を受験したんですが不合格になりました……」

かえって通信教育にしたほうがよかったかも…

　最終的には、通信教育より1万円安いだけで、節約とは言えない差額に……。

「これなら最初から通信教育でコツコツやればよかったと後悔しました。改めてリベンジしようと思っても勉強自体が面倒で、今さら、通信講座に申し込むのも無駄だし、5万円をドブに捨てたと思うか、勉強を続けるか悩みますね」

　コロナ禍で社会人の資格取得が広まっていますが、勉強方法の選択肢も無数にある時代。経済面を加味しつつも、自分に合った方法を選択できるといいですね。

＜取材・文／池守りぜね　イラスト／パウロタスク（@paultaskart）＞

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