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独学で資格を取ろうとして大後悔した20代女性。お金も時間もムダに

コラム

 新型コロナウイルスの影響で、飲み会やライブ鑑賞、音楽フェスなどの趣味を控えている人が増えています。

読書

※イメージです(以下、同じ)

 在宅時間を学びの時間にしようと思う人も少なくないようです。2020年、コロナで家にいる時間が長くなり、何か資格を取ろうと思った高瀬康子さん(仮名・29歳)も、例外ではありませんでした。

食べ歩きが趣味で、食生活アドバイザーの資格を目指す

 康子さんは、大学の文学部を卒業後、チェーン系飲食店を複数経営する企業に入社しました。現在は本社部門で広報の仕事をしています。

「もともと食べ歩きが趣味で、いつか自分も飲食店を出したいと思っているんです。一度、大手飲食チェーンに就職して、ノウハウを学ぼうと思っていました」

 康子さんが勤務している企業は、ファミリー向けの飲食店を多く経営しているため、コロナ禍でアルコール類の提供ができなくなってもダメージは大きくありませんでした。しかし、将来を考えるきっかけにはなったそうです。

「今の時期に、飲食に関する資格を取っておこうと思ったんです。学生時代は、チェーン居酒屋でバイトをしていたのですが、調理は未経験。今から調理師免許や栄養士の資格を取るためには改めて専門学校や大学の栄養科に通う必要があるのですが、それは無理……。ただ、食生活アドバイザーという資格なら1~3か月で取れると書いてあったんです

独学で勉強を決意!これが間違いに…

栄養学

 食生活アドバイザーは受験資格に縛りのない民間の資格。食文化や食生活のほかに、心と体の健康づくりに役立つ栄養学なども学べる資格のため、ニーズが高まっています。

「テレビCMなどで、タレントやアイドルが合格しているのを見て、自分でも合格できると思ったんです。食文化や、食品のマーケット事情に関しては、まったく知識がないわけではなかったので、通信教育費の約5万円の代わりに、教科書を買って独学でやると決意しました

 康子さんは、学生時代の成績は中くらいで、暗記は得意ではありませんでした。

「一応、大学受験も経験しているので、簡単な資格なら取れると思っちゃったんです……しかも2級と3級をダブル受験できるので、一度に済まそうと思いました。よく中身を見ないまま2級と3級の教材、過去問を公式サイトから購入しました」

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