――それ以外だとどんな問い合わせがありますか？

大福：多いのはビットコインすら保有していないのに、ICO（新規仮想通貨公開）を大量に持っているお客様ですね。簡単に言うと、ICOって上場前の仮想通貨で、上場しないとほとんど価値を持たない代物なんです。

　それで、残念ながら90％以上が上場しないんですね。僕が「どこで買いましたか？」と聞くと、ほとんど「セミナー集会で現金で買った」と答えます。こういった問い合わせは条件を100万円以上縛りにしてから多いですね。

「自分自身にもネットの情報だけで大丈夫かなという思いがあった」

――それはなかなか残念なケースですね。

大福：もちろん、すべてが上場しないわけではありませんが、こういった問い合わせは多いですね。あと多いのは、取引所や仮想通貨のおすすめを教えてほしいというものですね。ただ、仮想通貨の運用方法といった案件にはお答えしてなくて、なるべく中立な立場でいるようにしています。

――他はどうですか？

大福：あとは取引所の使い方がわからないという人が多いです。取引所は開設したけど、どうやってビットコイン買うの？ どうやってログインするの？ といった問い合わせはめちゃめちゃ多いですね。

――なぜそういう問い合わせが多いのでしょうか？

大福：今はネット上に情報が溢れすぎているためかと思います。今の時代、情報を探そうと思えば、検索していくらでも見つかりますが、結局その真偽は自分で見分けるしかありません。それだと何から学んだらいいかわからない人が多いのではないでしょうか。