就活生や転職者が「この会社・業界ってどうだろう？」と思った時、強い味方になるのが「口コミサイト」です。昨今では、現役社員やOBが体験談を投稿できる口コミサイトが多数登場していますが、ネットの情報だけで、どこまで企業・業界のことがわかるのでしょうか？

※イメージです（以下同じ）

　そこで、今回は「巣ごもり消費」の加速の追い風を受けていると複数メディアで言われている「食品・飲料業界」について、就職・転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」（オープンワーク株式会社）のデータをもとに、主力企業の特徴を比較しました。

「食品・飲料業界」をチャート形式で比較

図：食品・飲料業界の口コミ数が多い企業（9位まで）

「食品・飲料」業界については同カテゴリの企業が5,410社あり、すべてを紹介するのは難しいため、口コミ数が多い企業に絞ってご紹介します。結果、上位9社は下記の通りでした（※順位・口コミ数・評価・ランキング画像は記事作成時の2020年11月28日時点のスコアを使用。また業界9社の口コミ合計は約1万1000件。ただし1人で複数項目の書き込みをするため口コミ数＝人数ではない。以下同）。

【口コミ数が多い企業】
1位：日本たばこ産業（JT)（評点 3.63）
2位：山崎製パン（評点 2.65）
3位：コカ・コーラボトラーズジャパン（評点 2.76）
4位：伊藤園（評点 2.64）
5位：キリンビール（評点 3.81）
6位：日清医療食品（評点 2.66）
7位：日本食研（評点 3.39）
8位：森永乳業（評点 3.21）
9位：味の素（評点 4.05）
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　日本たばこ産業（JT）が「食品・飲料業界」に含まれているのが少し意外な気もしますが、特徴的なのは、口コミ数上位9社の平均評価が2～3点台が多く、4点台の会社が1社のみ（味の素）だったことです。

　この特徴を踏まえて、上位9社で評価が共通している項目・会社ごとに評価が異なる項目を確認しました。結果、上位企業それぞれが異なるグラフの形状となっており、評価が共通している項目はありませんでした。そこで、特に上位9社間で差が大きい「法令順守意識」「待遇面の満足度」について見ていくことにします。