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味の素、コカコーラetc. 食品・飲料業界で「待遇への満足度」が高いトップ9

ビジネス

日本食研、森永乳業、味の素

味の素

※味の素株式会社公式サイトより

【日本食研】
(営業、在籍3~5年、男性)
強み:自社商品しか扱ってない為、商品へのこだわりや思いがかなり強い。また営業マンの知識は豊富である。
弱み:商品の価格が平均的に高い為導入まで至らない場合も多々ある。
事業展望:日々成長を望んでいる会社なので大きな改革などの可能性が高い。今日売れなかったものが明日売れる可能性も期待できる。

【森永乳業】
(リテール営業、在籍10~15年、男性)
強み:アロエヨーグルト2連、マウントレーニア、クリープなど強い商品を持っている。
弱み:上から下までサラリーマン体質で新しいことに取り組む風土がない。有能な人を見つけて引き上げるような人を生かす仕組みがない。原乳調達など含めて製造業としてのビジネスモデルをどう変革していくのかビジョンがない。
事業展望:コモディティ商品を決まった販路に流すではなく、とがった商品を開発し、それを誰に、どのような販路で売るのか、一から見直す必要があると思う。

【味の素】
(食品、事業、部長、在籍20年以上、男性)
強み:ブランド力、食品の開発力、海外の販売ネットワーク。特にアジア、南米、アフリカでの末端到達力は、特筆すべきものがある気がします。
弱み:あえて言えば、強いが故に危機感が乏しいと言えるかもしれませんが、個人差も大きいので全社的には濃淡あろうかと思います。
事業展望:食の資源問題・環境問題、あるいは健康栄養課題が高齢化社会においてさらに顕在化してくると一層社会からひつようとされる。

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 他業界と比べて、端的な内容の口コミが多いです。また、商材がイメージしやすいことから、「ブランド力」でまとめられることも多いように見受けられました。もちろん、クチコミは「イチ社員からみた意見」でもあるので、この項目のみで各企業の特徴・強みが過不足なくわかるわけではありません。クチコミ数が少ないなど、情報量が少ない傾向が見受けられる業界・企業の場合は、公式サイトの情報も併せて確認するのがよいでしょう。

「食品・飲料業界」の特徴について

コカ・コーラ

コカ・コーラ Bottles of carbonated soft drink Coca Cola

 本項目ではこれらのデータをもとに、さらに整理・要約していきます。上記のクチコミを踏まえると、「食品・飲料業界」の上位企業は大きく4タイプに分けられます。

・タイプ1:業績・社員からの評価を両立した大手企業(JT・キリンビール・森永乳業・味の素)
・タイプ2:大手だが、社員からの評価が割れる上場企業(山崎製パン・伊藤園)
・タイプ3:未上場の大手(日清医療食品・日本食研)
・タイプ4:業績不振の外資系系列企業(コカ・コーラボトラーズジャパン)

 タイプ1は言わずもがなで、直近の業績もよく、社員からの評価スコアも一定の水準となっています。このタイプの企業の場合、「企業と相性がよい」と判断してもらえれば、ある程度長く働ける企業であると言えます。縁があればおすすめです。

 タイプ2については、いずれも上場企業で業績は申し分ないのですが、クチコミスコアがあまり高くない(総合点が2点台)ことが共通しています。ただ、「スコアが低い=悪い企業」とは一概に言えません。最終的にクチコミの内容を精査して、ご自身の希望に合うか判断いただく必要があります。

 タイプ3は未上場という点が共通しています。未上場ゆえに、どちらの会社も独特の雰囲気です。特に日本食研は「宮殿工場」が観光地としても知られています。逆に言うと、好き嫌いが非常にはっきり分かれる会社であるので、愛着が持てれば強いです

 最後に、コカ・コーラボトラーズジャパンを「タイプ4」として分けたのは、親会社であるコカ・コーラボトラーズジャパンホールディングスが2020年10月5日に900人程度の早期退職者の募集を発表しており、業績的にも2期連続で赤字になる見通しという苦しい状況にあるためです。「1期のみ赤字」という状況であれば「投資が先行した」と判断することもできますが、2期以上続く場合は直近すぐに回復するのは難しいでしょう。

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