派遣で働き、少しでもサイトの足しに

「半年後には収まっているかもしれないですし、あるいは1年経ってもそうならないかもしれない。フレッシュな話題がなければアクセス数は稼げないわけで、運営していく体力も尽きてしまいます。どれだけ今までがありがたい環境だったのかを痛感してますよ」

　杉山さんは現在、派遣の登録を進めているといいます。

「まだなんとか生活はできてますが、食えなくなるのも時間の問題かもしれません。この騒動が長く続けばもうやっていけません……。でもせっかくたくさんの方に支援いただいて運営してきたサイトなので潰したくはないのが本音です。

　自分にできる仕事は他業種だろうが未経験だろうが、なんでもやって少しでも足しになればという状況です。また今まで通り、好きな格闘技の仕事で生活できることを信じてコツコツやるしかないですね」

　先行きは不透明ながらも杉山さんは前向きに将来を見据えていました。早くコロナ騒動が収まり、社会が安定を取り戻せることを祈るばかりです。

― 特集 新型コロナ・若者の憂鬱 ―

＜TEXT／小畑マト　イラスト／パウロタスク（@paultaskart）＞