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コロナで急に解雇通告。見つけた転職先からも“まさかの要請”が…

学び

 世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス。日本でも、休業や収入源で、生活苦に陥る人が急増しています。

マスク パソコン

※画像はイメージです(以下同じ)

 Webデザイナーとして働いていた、牧田加奈さん(仮名・29歳)は、今まさにコロナショックの渦中にいます。政府から発表されるニュースに敏感になり、日に日に不安を募らせているようです。

手に職をつけたくてWebデザイナーに

 元々、アパレル店員として10年近く働いていた牧田さん。新しいチャレンジとして選んだ職種は、以前から興味があった「Webデザイナー」でした。

「アパレルで店長をやっていた時に、自社HPのデザイン改修を任されたのが、興味を持ったきっかけです。仕事の合間にオンラインスクールに通って、ひっそりとWebデザインの勉強を始めました。手に職もつけたかったし、アパレルではやりきった感もあったので、おもいきって転職を決意しました」

 採用されたのは、社員10人ほどのベンチャー会社。Webデザイナーは、牧田さん1人だったため、社長からの指示を直接うけながら、即戦力としての結果が求められました。負けん気の強い牧田さんは、未経験を言い訳にせず、残業は多く忙しい日々のなかでも、順調に仕事をこなしていました。

コロナの影響で想定外の解雇通告

クビ宣告

 雲行きが怪しくなってきたのは、2月に入ったあたりから。中国企業との取引があったこともあり、業績に新型コロナの影響がじわじわと出てきはじめていました。

「目に見えて社長がイライラしていましたね。何かとモノや周りの人に当たったりしていたので、社内はピリピリムードで雰囲気は最悪でした」

 牧田さんは、普段から社長とのやり取りが多いこともあり、特に標的にされやすかったそうです。ある日、ちょっとした意見の食い違いから、社長の逆鱗に触れることになりました。数日経っても社長の怒りは収まるどころかさらにエスカレートして、まさかの解雇を言い渡されることに。

「あまりにも急すぎてビックリしました。しかも選択肢は、『今すぐ辞める』か、『3月末まで残る代わりに自主退職扱いになる』の2択のみ。すぐに転職先が見つかるアテもなかったので、泣く泣く後者を選択しました」

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