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「株主優待」を100%満喫。個人投資家・俺メシが語る優待活用術

コラム

営業マン必見! アポの合間でカラオケ休憩?

 また、平日日中は外回りの営業マンと活動する俺メシ氏。

 アポイントの合間に時間ができると、 鉄人化計画(東2・2404)が運営する「カラオケの鉄人」をよく利用するそうです。そんな営業マンならではの優待活用術とは?

「鉄人化計画の株を100株保有すると、年間2500円分の食事券と、株主会員カードがもらえます。

 その強みは来店時の提示で、なんと毎回シャンパンボトルが1本もらえる点です! ただ残念ながら仕事中だと持ち帰るわけにもいきません。

 その場合、オーダー必須のドリンクと振り替えてもらえる店舗もあります。株主カードでドリンクを無料にすれば支払いは部屋代のみ。昼に30分滞在しても、100円程度で済みます」

株主優待生活

カラオケの鉄人では株主カードを提示するとワインボトル(写真右)がもらえる

 周囲を気にせず携帯で打ち合わせができるほか、スマホの充電もOK。

 カフェよりもスペースが広いので書類整理が捗るなど、営業マンにとってカラオケボックスは思いの外使い勝手の良い休憩スポットなのです。

「『カラ鉄』のランチ実施店なら、さらに食事券を利用して昼食も食べられます。至れり尽くせりですよ」と、俺メシ氏もご満悦。

 鉄人化計画の株は3万5000円程度で購入可能(3月16日時点)。これから株を始める人でも手を出しやすい価格帯といえます。

優待生活の達人も20代のころは浪費家だった!?

 今でこそ株主優待生活を満喫する俺メシ氏ですが、自身の20代を振り変えると「資産形成への興味関心はほとんどなかった」と言います。

「お恥ずかしい話ですが、若いころは投資や資産運用は何もしていませんでした。結婚するまで実家暮らしだった事もあり、20代のころは節約もあまり意識していません。

 そのため、今交流している投資家仲間と比べると資産の差は歴然ですね。やはり20代をどう過したかが40代になると顕著に現れます」

 と苦笑。長期投資による複利効果の偉大さを痛感しているそうです。

 そんな経験も踏まえて、20代ビジネスパーソンに対するアドバイスを俺メシ氏へ求めると「成功者でもない自分が語るのはおこがましいですが」と前置きしつつも、

まずはできるところからの節約と、少しでも投資に資金を回すことが大切です

 と断言。

「投資に回すのは大事。とはいえ、友人や同僚との付き合い、さらには恋愛といった経験も人生においてとても大事だと考えます。

 気になる女性とのデートで最初から節約デートは難しいでしょうけど、一人で食べる外食や親しい友人との飲み代なら節約しやすいのではないでしょうか」

小さなコトでも10年後には大きな差に

株主優待

画像はイメージです

 節約を通じて投資の種銭を作ることが重要なようです。

「たとえば吉野家やはなまるうどんで外食する機会が多いのであれば、吉野家ホールディングス(東1・9861)を保有すると株主優待券で年間6000円の外食費を浮かせられます。

 その節約できた6000円と、吉野家からの配当金2000円を再投資に回すのです。小さなコトでも若い頃から始められたら、10年後に大きな差になると思います」

 早い時期から投資をはじめ、複利のサイクルを回す習慣を身につけるのが大事だとアドバイス。

 飛び抜けた投資成績は収められなくても、節約と再投資による安定的な資産形成を重視する俺メシ氏の投資スタイル。これからも俺メシ氏の生活に彩りを添えることでしょう。

<取材・文/栗林 篤>

元IT企業のサラリーマン。株主優待と家賃収入で細々と暮らすフリーライター。著書に『サラリーマンのままで副業1000万円』がある

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