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閑散とした“バブル期の観光地”に「1日1組限定キャンプ場」が。企画した26歳経営者の思い

コラム

 コロナ禍で密を避けられるレジャーとしてブームとなったキャンプ。2021年「新語・流行語大賞」に「ととのう」がノミネートされるなど、ブーム真っ只中のサウナ。

かたくられん

シェアハウス「リバ邸」代表のかたくられん氏。26歳の若き経営者だ

 2つのアクティビティを一度に楽しめるアウトドア施設を山梨県清里市にオープンすべくクラウドファンディングに挑戦中なのが、シェアハウス「リバ邸」代表のかたくられん@wakuwakucamera)さんです。「清里の地域振興にも繋げたい」と想いを語る、かたくらさんにお話を聞きました。

コロナ禍でのシェアハウス運営

――シェアハウス運営のリバ邸がキャンプ施設を開業する理由とは?

かたくられん(以下、かたくら):コロナ禍での自粛生活が2年も続くと、シェアハウスの住人同士の交流が減るし、イベントも企画しづらいのが悩みでした。みんなで集まりたい欲求を満たすには、換気がバッチリなアウトドアで貸切で利用できる「場」を作れたらいいよね、という話が前から出てました。

――シェアハウス事業においてコロナの影響はありましたか?

かたくら:コロナ禍当初、半年くらいはシェアハウス入居の問い合わせが0件の状況が続き、「大丈夫かな?」と僕らも不安な時期はあったんですが、幸いそれほど退去が発生せず運営的には何とかなりました。現在は稼働率に課題を抱える宿泊施設と提携して、ホテルとシェアハウスのハイブリッド運営に取り組むなどしてます。

山梨県の清里に土地を買ったワケ

――キャンプ場を山梨県の清里にしたのは理由がありますか?

かたくら:山梨県に友人が住んでいるので、以前から甲府によく行ってました。山梨は自然豊かで気に入っていて、付き合いのある不動産会社に「いい土地が出たら声かけてください」とお願いしてたくらいです。そんな時に、不動産会社が自社の保養所を建てるつもりで取得した土地が計画中止で売りに出すと聞いて、縁があって譲ってもらいました。駅徒歩6分と好立地です。

かたくられん

清里駅徒歩6分の更地を取得し、キャンプ場の開業を目指す

――清里といえば、かつてリゾートブームで栄えた避暑地ですね。

かたくら:世代的に僕は馴染みがないですが、バブル期に盛り上がった観光地で、初めて駅に降りた時は「少し閑散としてて寂れてる」という印象は正直ありました。一方で、清里の「萌木の村」という商業施設は、1時間待ちの人気カレーや、クラフトビールなどで賑わっていて、周辺に観光スポットも色々あります。

 今って昭和の純喫茶がZ世代に受けたりと、レトロブームだからこそ、やり方次第で清里のメルヘンな街並みが再評価される可能性もあると思います。

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