子供の世話を押し付けられヘトヘトに

　さらに妹の頼みはそれだけではありません。子供の面倒まで押し付けられたというのです。

「まぁ、妹も普段は育児ばかりなのでたまには遊びに行きたいという気持ちも分かるんですが、僕や親に子供を預けて遊びに行かれたときは、さすがに参りましたね。末っ子はまだ生まれたばかりで、上3人の子供を連れてレジャープールに連れてくようにと頼まれたんですが、プール代から昼食代まですべて僕持ち。

　しかもプールに小さい子供を連れて行くと本当に危なっかしくて。何度も滑り台やら流れるプールで遊ばされて、前日に同級生と遅くまで飲んだ酒がまだ抜けていなくて熱中症寸前でしたよ……」

　3人の子供と一日中遊び、実家に戻る頃にはすでにフラフラだったという斉藤さん。夜に妹が帰宅したとき、ソファで横になっていたといいます。

「お兄ちゃんは気楽な独身でイイよね～」

「妹には『少し面倒見たくらいで情けない！』『結婚したらもっと大変になるんだよ～』と言われましたが怒る気力にもなれなかったです。さらに妹が近い内に家を買うという話をしていたので『2020年までは価格高騰しているから買わないほうがイイぞ』とアドバイスをしたら『子供が大きくなる前に買っておきたいの。お兄ちゃんは気楽な独身でイイよね～』と、嫌味を言われたんです。

　それを聞いてついイラッとしてしまい、『結婚がそんなにエライのかよ』と言っちゃったんですよね。妹は一瞬唖然として、無言で自分の部屋に入って行きました。それを見て、やっちまったという反面、どうもイライラが収まらず『もう二度と妹が実家に帰っているときには来ないようにしよう』と思いましたね……」

　それ以来、なんとなく妹と顔を合わせるのが気まずくなってしまったという斉藤さん。今年のお盆休みも妹のスケジュールをそれとなく聞いて、帰省する日をズラすことにしたそうです。

― 特集・ウザすぎる親戚たち ―

＜取材・文／結城　イラスト／カツオ（@TAMATAMA_GOLDEN）＞