中長期的視点でキャリアを考える

　年収が良くて、あとは長期間安定的に仕事ができればそれで良いと思える人にとっては、AさんやMさんが働いていた組織は最高の職場となるはずです。

　けれど、キャリアアップもスキルアップもしたい、裁量を持って仕事をしたい、変革を生み出しながらチャレンジし続けたい、そのようなマインドセットを持ってる人にとっては物足りなさや、将来に不安と焦りを感じることでしょう。

年収はスキルや成果や貢献度に付く

　転職活動をする際には、中長期的に自分にとって必要なものを明確にし、それらが手に入るか、面接を通して見極める必要があります。

　また、Aさんのように年収を上げ過ぎてしまうことで、転職のハードルが高くなってしまうケースがあります。今これくらいの年収なのだから、転職しても同じくらいの年収をもらえるはずと安易に考えてしまうものですが、そうとは限らないのです。

　年収は多くの場合、その人自身ではなくその人のスキルや成果、貢献度に付けられるものなのです。スキルや実績が伴っていなければ年収ダウンを避けることはできません。