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年収100万円超アップしても後悔…失敗から学ぶ“キャリア成功の秘訣”

学び

年収ダウンを受け入れるかどうか

給与支給明細書

 けれど、長期的に見るとこれは一時的な年収ダウンに過ぎなかった可能性はあります。ゆくゆくは独立したいという目標もありましたから、目の前の年収よりもスキルアップや実績作りができるコンサルタントの道を選んだほうが、独立成功の可能性は高まったかもしれません

 現年収を維持したいのであれば、現職に留まり副業でやりたいことをやるという選択肢もある、というようなことをお伝えしたことを覚えています。内定辞退と同時に転職サポート期間が終了となってしまったので、その後どうなったのかは分かりません。

 時折、彼女のことを思い出しては、今頃どうしているかなと考えると同時に、内定辞退の選択が良かったと思っていることを願うばかりです

事例2)入社後、仕事内容が違ってた

 30代のMさんは、事務職から企画職に転職し、年収が100万円近く上がりました。数十倍の高い倍率を突破し、やる気に満ち溢れて入社しました。

 けれど、1年ほどすると上司が代わり、当初言われていた業務とは別の業務を任され、次第に転職先の働き方やカルチャーにも疑問を持ち始め、中長期的なキャリアを描くことができないと、転職を考えるようになりました。

 筆者と一緒に転職活動を進め、1か月程で内定獲得し、無事転職することができました。年収ダウンはやむ無しと思っていましたが、わずかながら年収も上がりました。「年収が良い、高倍率だからといって、必ずしも自分にとって良い環境ではないということを学んだ」と話してくれました。

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