異性の好みはそれぞれですが、当然周りからの理解を全く得られない少数派も中には存在するわけで……。松本佳奈さん（仮名・28歳）も、そんな“特殊な趣味”の持ち主なのだとか。

画像はイメージです（以下同じ）

どストライクな男性を紹介してもらう

「私はいわゆる“オレ様”タイプが好きなんです。友人には『そんな人と付き合ってても落ち着かないでしょ？』とよく言われますが、父親が亭主関白だったこともあって、全然大丈夫なんです。逆に優しいタイプの男性だと、この人、大丈夫かなって不安になっちゃうというか……」

　そんな松本さんですが、社会人2年目のころ、好みを理解してくれている友人にある男性を紹介してもらうことになったそうです。

「友人が勤めている会社の同期で、『絶対に気にいると思うよ』と言われていたんです。会ってみたところ、最初からタメ口で、私が大好きな恋愛映画の展開を鼻で笑い、私のお金の使い方について説教までされたんです」

　その男性は仕事ができて、小池徹平さんを思わせるような王子様タイプのルックスだったといいます。

デート中に「罵倒してくれ」とせがまれ…

「まさに私の好みど真ん中でした。それから二人で会う機会を設けて、自分がいかに尽くすタイプかを猛アピールして、交際にこぎつけました。付き合い始めると、さらにオレ様っぷりが増して、夜中にコンビニでフライドチキン買ってこいとか、洗濯物がたまってるから洗濯しろと連絡が来たりしました」

　彼女にとって幸せな日々が続いたある日、松本さんは驚くようなことを言われます。

「デート中に彼が『おまえ、オレのこと好きだよな？』とか『オレのためならなんだってできるよな？』とやたらと聞いてきたんです。これは何かあるなあと思っていたら『オレのことを罵倒してくれ』と言われたんです」