社畜は若ハゲになりやすい？

――まだ若いから大丈夫だろうと思っていても、細くて短い抜け毛が多い人は要注意ということですね。20代でミニチュア化してしまう人の特徴はありますか？

久保田：僕が知ってるのは、ストレスを抱えていて、コーヒーを飲みながら夜中まで仕事をして、小太りな人。

――わかりやすく、不摂生な人ですね（笑）。20代の毛活はホワイトな職場への転職から始まると言っても過言ではなさそうですね。

久保田：すべての細胞の生死に最も関係するのは、酸素と水と栄養なんですよ。毛母細胞が分裂して角化したものが髪の毛ですから、酸素と水と栄養さえ行き届いていればある程度寿命をまっとうすることができます。

――睡眠は何時間くらいが理想的ですか？

久保田：睡眠は量より質です。寝はじめて最初の3時間以内に、大切な成長ホルモンなどがドバっとでるので、寝る時間帯は正直関係ないです。起きたときに爽快感が得られるような、短くても深い睡眠をとっていれば問題ありません。

正しいシャンプーの仕方は「泡立ててから優しく洗う」

――髪のためには運動もしたほうがいいのですか？

久保田：男性の場合は男性ホルモンによる影響も大きいので、ヨガとかサイクリングとかじんわり汗をかく運動をすると、悪性の男性ホルモンが汗と一緒に流れ出てくれます。逆に息があがるほどの激しい運動は、男性ホルモンを活発にしてしまうのでおすすめしません。

――じゃあ、サウナでもいいんですか？

久保田：いいです。極端にいうと42～43℃の熱いお湯にしばらく浸かるのでもいいので、私は夏場でもお風呂に入ります。

――なるほど。正しいシャンプーのやり方はありますか？

久保田：どんなに時間がなくても、手にとったシャンプーをそのまま頭皮に擦りつけるのは絶対にだめです。シャンプーには、界面活性剤を含めそれがいいか悪いかは賛否両論りますが、髪の毛によくない成分がいっぱい入っています。

　きちんと髪全体を濡らして、余分な皮脂はお湯で洗い流し、必要最低限の量で泡立ててから優しく洗う。そして、洗い残しがないようにしっかりすすぐってことですかね。