仮に婚約者に裏切られたとしたら、我を忘れて怒りをぶつけてしまいそうなものですが、そんな時でもやはり冷静に対処したほうが良いようです。大手システム開発企業に勤めている戸上勝吾さん（仮名・31歳）は、そんな我を忘れるほどの怒りを覚える事件に遭遇したといいます。

画像はイメージです（以下同じ）

とんとん拍子に話が進んでいった

「僕は堅実なほうというか、あまり大それた目標を立てたりしないこともあって、理想と現実のギャップに苦しんだ経験はこれまでありませんでした」

　きっかけは、ある女性との出会いでした。

「大学生の時に彼女がいたことはありましたが、ごくごく短期間で破局。それ以外に女性とつきあった経験は1度もありませんでした。そんな人生を歩んできたので、マッチングアプリを初めた当初も全く結果が出ませんでした。でも、1年半ぐらい粘った結果、とある女性と出会ったことで人生の歯車が大きく変わったんです」

　その女性は小柄で童顔と、まさに戸上さんの好みのタイプ。何度かデートを重ね、熱意が伝わったのか交際が始まりました。

友人からのまさかの告白が…

「昔から結婚願望が強くて、1年ぐらい付き合った時期に結婚を考えるようになりました。彼女も結婚した友人を羨ましがったりするなど、匂わせる発言が多くなったこともあり、プロポーズの計画を練るようになりました」

　地元に彼女を連れて行き、友人たちにも紹介しました。すると……。

「しばらくした頃に、村松（仮名）という地元の友人から深刻な様子で電話があって、『おまえの彼女とは知らずに浮気してしまった」と告白されたんです。出会ったのは僕と同じくマッチングアプリ。村松の話によれば、関係があったのは僕が彼女と付き合い始めて4か月ほど経った頃のことで、まさか僕の彼女だとは知らずに関係を持ったとのことでした……」