過去の恋愛について口を滑らして…

　しかし、それもミサキさんにとっては、心配して気にかけてくれると思い、とくに気にはしていませんでした。

「私は別にモテるタイプではありませんが、恋人が1か月以上途切れたことはありません。なので、主要なデートスポットは回り尽くしているんです。ある時、ヒロシからイルミネーションで有名なデートスポットの写真を送られた時、うっかり『知ってる』と答えてしまったんです」

　そうすると、いつも温厚なヒロシさんが珍しく、感情を露わにして嫉妬のLINEを送ってきたのです。ミサキさんは驚きましたが、合点がいったそうです。

「ヒロシは、女性関係に疎く、私が初めての彼女だったこともあって、不安に思っていたのでしょう。社会人になって、垢抜けたように見えていても、根底の気持ちはモテない学生時代のままだったんだと思います」

「一人でしてないよね？」まさかのLINEが…

　20代ともなれば、女性だって一通りのことは経験してきていて、“何も知らないウブな乙女”とはいきません。しかし、ヒロシさんは恋愛経験が少ないからなのか、女性に対して幻想を持っている様子。ミサキさんは、こんなエピソードも披露してくれました。

「ある時、『まさかとは思うけど、ひとりエッチなんてしてないよね？』って聞かれたんです。びっくりしましたね。とりあえず『するわけないじゃん』と答えておきましたが、ドン引きです」

　ヒロシさんは、ネットのニュースで「女性の自慰行為」についての記事を読んだそうで、まさか彼女がしていないかと心配になったとのことでした。