昼も夜も本質的には同じ

キッチンカー事業も展開していた

　アフィリエイトの他に通信販売やキッチンカーなど手広く事業を展開し、ホスト時代と変わらず休みなく働いた結果、年収は1000万円に到達。十分な金額にも思えるが、どうやら納得がいかなかったようだ。

「僕が思うにお金を稼ぐ難易度は昼のほうが高いです。しかし、昼の仕事も夜の仕事も本質は全く一緒だったんです。まずはじっくりと時間をかけることが成功への近道。人一倍、働いて得られる経験値は裏切らないので、時間をかけて成功も失敗も積み重ねれば、何事も上手くいくようになります」

　時には、現役のホストがお客さんとして訪れるケースもあった。彼らと接するうちに、“売れるホスト”の定義は過去のものだったと気づく。

「ホストバブル」に飛び込んでみたくなった

「ホストさんからいただく名刺に書いてある肩書と顔や雰囲気を見て、失礼な話ですが『この人が1000万円も売っているのか……』とびっくりしてしまって……。僕がホストをやっていた5年前よりも確実に売上を上げやすい環境になっていたんです。

　以前は夜職や経営者のお客様が大半を占めていましたが、今はお客様のバックボーンも多様化しているのも要因のひとつ。加えて、メデイアやSNSの力、アイドルや俳優からホストに転身する人が多くなっています。

　これらの複合的な要因により、縁のなかった方も興味をもってくださる機会が増え、“ホストバブル”と呼ばれる時代に突入したんだと思います。今の環境ならかなり売れるんじゃないかと確信して、ホストに復帰することを決めました」