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早大卒、元落語日本一の“個性派ホスト”に聞く素顔「昔はいじめられっ子」

暮らし

 数多くのホストクラブが軒を連ねる不夜城、歌舞伎町。数千人のホストが日々しのぎを削っているわけだが、なかでもトップクラスに異彩を放つ存在が「Chloe(クロエ)」に所属する南条京垓(なんじょうきょうが)さん@kyoga0811)だ。

南条京垓

南条京垓さん

 長髪サラサラヘアーに地雷系メイク……ホストらしからぬ特徴的なビジュアルは1度見たら、強く印象に残るだろう。しかし、彼のストロングポイントは外見のみにとどまらない。実は、高校時代には落語で日本一を取り、名門早稲田大学に進学したインテリホストでもあるのだ

 一体なぜ歌舞伎町でホストを志すようになったのか。南条さんがホストを目指すことになったきっかけや、これまでの生い立ちやバズったきっかけ、ホストとしてのスタンスを聞いた。

昔はいじめられっ子だった

「もともと好奇心旺盛な子供だったため、母親がたまたま買ってくれた落語の本を読んでみて、『面白いな』と思ったのが落語を始めたきっかけなんですよね。その好奇心が功を奏してか、高校1年生の時には、『ひむかの国こども落語全国大会』という落語の大会で優勝して日本一にもなりました」(南条さん、以下同じ)

 落語にハマる前はミュージカルを習っており、幼いころから人を楽しませるエンターテイナー気質だった南条さん。当時からクラスの人気者的な立ち位置だったのかと思いきや、本人にしか分かりえない苦悩もあったようだ。

「子供の頃から大きなホールでミュージカルや落語をやっていたりしたので、周りの子とは感覚が少し違っていたのかもしれません。中学生って人前に出て目立つことを恥ずかしがったりする年頃じゃないですか。ただ、僕の場合は真逆な目立ちたがり屋の性格だったので、中学時代は『変わり者だ』といじめられていました……

 でも、高校生になってからは徐々に個性として認めてもらえるようになって、自然といじめはなくなりました。文化祭の運営責任者や、生徒会の副会長をやったりすることで、『皆を楽しませるためにはどうしたらいいか』を常に考えていました。これは今も大事にしていることですね」

早大入学と同時にホストクラブに入店

南条京垓

高校生の時の南条さん。ヴィジュアル系に傾倒する前だけあって素朴な印象だ

 ホストに興味をもったのは高校生の時だった。

高校時代も相変わらず好奇心旺盛で、YouTubeでホストの動画を見ることにハマっていたんです。家族共用の液晶タブレットで弟がスポーツの動画、妹はアニメの動画を見ている中、僕はこっそりホスト関連の動画を見ていました。

 そうしているうちに、日ごろから『好きなヴィジュアル系の格好をしながらお金を稼げる方法は何だろう?』とも考えていた僕にとって、ホストはうってつけの職業なのかも……という思いが芽生えてました。見た目はかっこいいし自由、接客も一流。そしてお金も稼げますからね。高校3年生の時にはすでにホストをやろうと決めていました」

 ホストに挑戦してみると決意した南条さん。そのとき、すでに現役合格で早稲田大学への進学を決めていた

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