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累計で十数万基…“歌舞伎町ドリーム”を支える「シャンパンタワー職人」の裏側に迫る

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 キャバクラやホストクラブにおけるバースデーイベントなどで欠かせない存在なのが「シャンパンタワー」だ。

シャンパンタワー

画像はイメージです

 華やかな夜の世界の象徴ともいえるわけだが、誰がどのようにタワーを組み立てているのかというと、実はシャンパンタワーには専門業者があるというから驚きだ。それが、縁の下の力持ちとして業界シェアNo.1を誇り、SNS映えする数多くの個性的なタワーを彩ってきたイベント演出会社「Gotham(ゴッサム)」@official_gotham)である。

 今回の記事では、同社の成り立ちや、最近の流行り、さらには印象深いオーダーなど……シャンパンタワーにまつわるエトセトラを、執行役員である栗原勝也さんに思う存分語ってもらった。

「2つの課題」を同時解決するアイデア

 諸説あるが、シャンパンタワーの文化が広まったのは2000~2005年頃と言われている。夜のお店が売上をあげるためには、お客様から高級シャンパンをオーダーしてもらう必要がある。それも複数本だ。しかし、大量のシャンパンをオーダーしたとしても、全てを飲み切ることは現実的に難しい。そして、高額の会計ともなると客も非日常的な体験を求めるだろう。

 2つの課題を一挙に解決すべく、誕生したのがシャンパンタワーだ。グラスを積み重ねて上からシャンパンをかけ流したら華やかなんじゃないか……という発想から始まったと言われている

シャンパンタワー屋の原点は「花屋」

 今では、シャンパンタワーでおなじみの存在となった「ゴッサム」だが、栗原さんは「原点は花屋だった」と話す。

「もともと弊社は、夜の飲み屋さんのイベントごとなどでお花をお届けする事業が中心で、注文が入ったら動く“反響営業スタイル”だったんです。当然、毎年のイベントサイクルがだんだんと分かるようになってくるので、注文に先回りして、各店舗にアプローチしていくようになりました。お店の発注担当も通常業務と平行してイベントの準備をしているので多忙を極めていたため、事前に弊社から提案していくスタイルはとても喜んでいただけていましたね」

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