止まらない物価高…こうなったら生活費の補填に副業は必須だが、多忙な毎日に体力も時間もかけられない。そこでゆる～く始められて、確実に儲かる副業も紹介。今回は、2時間稼働で5万円、流木ライトのハンドメイドに迫る。記者も実際に挑戦。その結果は……。

※画像はイメージです

流木販売の最前線は流木ライト

　かつて流行ったアクアリウム用の流木を販売する副業はすでに飽和状態だが、その進化系として今注目を集めているのが“流木ライト”だ。本業の傍らハンドメイド作品を手がけるコンノ氏（＠ryubokulamp）は、現在流木ライトで月10万円ほどの稼ぎがあるという。

コンノ氏

「コロナ禍で生活空間を豊かにしたいと考える人が増えており、流木ライトをはじめ自然の素材を使ったハンドメイドの需要は高まっています。デザイン性の高さと、すべて“一点もの”という希少性から私は1個3万～5万円で販売しています。顧客は経営者や資産家といった富裕層がほとんど。作品1個あたりの実質の作業時間は2時間あれば十分なので、時給換算で2万円前後の利益です」

　流木以外に事前に揃えたい道具は、高圧洗浄機、電動サンダー、電動式ドライバードリルで、初期投資費用はかかっても総額で1万円ほどである。また、作品に取り付けるLEDライトの価格が5000円～1万円ほど。流木が拾える場所は、基本的に海と川になるが、手軽にゆるく稼ぐという点では、川一択だ。

制作の方法を専門家が伝授

コンノ氏が手がける作品。ユーザーの好みに合う一点ものなら数万円でも売れる

「浜辺にある流木は、塩分が含まれていて、アク抜きや消毒など、下処理や加工に余計な手間がかかります。一方の川に落ちている流木は、少しの加工で済みます。また、流木の回収は、台風や大雨が去った穏やかな日がベスト。漂着しやすい場所は、橋脚部分、中州、そしてカーブしている箇所の川岸になります」

　水洗いで流木の汚れを丁寧に落としたら、1週間ほど軒先で乾燥させる。

「乾燥したら、必要に応じてヤスリで磨いたり、電動ドライバーで、電球を取りつけるための穴を開けたりします。流木のデザインに合わせてLEDライトやソケットを取りつけ。InstagramやPinterestにサンプルは溢れているので、デザインの参考になりますよ」