現実で女性との接点がないお兄さん

　お兄さんに彼女はできたことはあるのでしょうか？

「いえ。もともとのゲーム・アニメ好きが高じて、高校生の頃からザ・オタクという風貌になり、女性との距離はますます開いていきました。大学も理工学部専攻で、学部全体で女子は3人だったとか。

　彼女なら学外でも作れただろうに、その気もなさそうで、学校と自宅とバイト先の往復で4年間を過ごしていました。

　オタクであることは全く問題ありませんが、現実で女性との接点がないのはマズいなと思っていました。大学生になると、兄の部屋にはガンプラや美少女フィギュア、美少女ゲームが次第に増えていきましたし……」

いまだに彼女いない歴＝年齢の兄

　妹を理想化しすぎて、現実の女性より二次元に興味が向いてしまったんでしょうか。

「はい。私のことは溺愛しつつも、手を出すまでに至らなくて良かったとは思いますが、二次元の美少女に入れ揚げている様に、また違う心配が出てきました。非現実的なプロポーションの美少女を鑑賞する兄に『こんなおっぱいの女子はいないからな。目を覚ませよ』などと言っても『そんなの分かってるよ。二次元として楽しんでるんだから良いだろ』と答えるばかりで……。

　さらに気がかりなのは、アイドル・女優を含め、生身の女性への関心を示さないこと。現在は、家と職場の往復生活で、彼女ができる兆しもなければ、これまで彼女がいた気配もありません。私と両親の間にはもはや触れられないトピックになりつつあります」